環境情報利用分野 地水環境工学研究室
沙漠緑化技術の開発 ー緑の沙漠を夢みてー
雨をはじめとする水の循環と、太陽に起因するエネルギーの流れは、光合成の要である。当研究室では、この水やエネルギーが与える様々な作用やメカニズムについて学び、栽培環境である水田や畑の水管理や土壌管理に関する研究を行っている。またこれらの知識や技術を、気候変動の影響評価や適応技術の確立、さらには沙漠の緑化などに役立てようとしている。このように当研究室は、気象や土壌といった環境情報を測定し、植物の生体情報との関係を観測によって明らかにすることにより、自然環境の保全や改善のための研究を行っている。
紹介動画・ポスター
所属教員
学生の主な研究テーマ
・エチオピア国中央部における土壌の特性が熱収支に及ぼす影響
・乾燥ストレス条件下での植物の生体情報の変化について
・凍土の不凍水の影響因子について
・東京農業大学網走寒冷地農場の土壌水分動態について
・マルチの蒸発抑制効果と被覆率との関係について
・畦間灌漑における適正給水量の推定について
・降雨パターンの変化が土壌の湛水に及ぼす影響
・水頭法による土壌の保水性測定装置の作成について
・点滴灌漑における給水量の違いが大豆の生育に及ぼす影響
・乾燥地における土壌面蒸発と乾燥層の解析
・火山灰土壌の吸水度特性について
FREE TALK
地水研では、ウェザーステーションを使って自動で気象観測を毎日行っています。また、学生が毎日同じ時間に同様の気象観測をおこなっています。このデータは主に、4年生になった時に取り組む卒業論文で使用したり、先生方が授業で使用したり重要なデータとなっています。この観測は主に3年生で研究室に入室してすぐに与えられる重要な仕事です。風速、気温、相対湿度など普段目に見えない変化を目で見ることができます。また、毎日行っていることで知識が付き、実際に現地に行ってその現地のデータを収集する能力が付きます。(3年 R. S.)
地水環境工学研究室では毎年、水稲栽培を行っています。同じ学科内の他の研究室と協力して、苗作りから収穫後の脱穀・精米までの米作りの全てを学ぶことができます。講義で学んだ事を実際に活かし、思考錯誤しながら稲作をすることができ、実学として学ぶことができます。精米後には米の収穫に携わった他の研究室の方々と収穫を祝った慰労会を行います。自分で作ったお米はとても美味しく、とても貴重な体験です。(3年 R.A.)
地水研には、世界各国の留学生が在籍しています。私達室員は留学生達と日々研究室生活を送っています。昼休みには研究や実験や飲み会のことなど研究室生活に関わることから近況報告や家族のことなどの私生活のことまでさまざまな会話をして昼食を楽しみます。時には留学生が日本での生活に困ったことがあればサポートをすることもあります。留学生と交流をすることで得ることも多くあり、実験の手順や研究室の使い方など様々ことについて説明することで英語を使う頻度が増える機会になりました。また一緒に同じ時間を共にすることで他の国の言語、食事、文化などの知識を深めるだけでなく留学生と仲間として理解しあう場になっています。地水研では室員の英会話の能力は様々ですが日々国籍に関わらず地水研の仲間として交流しお互いに学び合っています。(2年 T.O)
食と農の博物館でお米についてのワークショップがありました。私達は先生の手伝いとクイズコーナーの担当をさせてもらいました。クイズコーナーは小学生が積極的に手を挙げて回答してくれたので、クイズの進行がしやすかったです。また講義と実験では、乾燥地での米の栽培事情を学び、土の水を引きつける特性について体験しました。アフリカ米とウガリの試食では、米の種類での香りの違いやウガリの食感と味を知ってもらったことで、保護者も小学生も貴重な経験になったと思います。ワークショップでは、普段学んでいることを小学生に伝える貴重な機会でした。また参加してくれた小学生には乾燥地での農業について興味をもっていただけたら嬉しいです。(2年 E.M. T.O. S.Y. R.S.)
地水環境工学研究室では、収穫祭の文化学術展に参加しています。毎年3年生を中心に自分たちでテーマを決め、考え、研究するのはもちろんのこと、先生や先輩とも何度も話し合いを重ね展示を仕上げていきます。約半年間におよぶ時間をかけて作り上げた展示が完成した時には、何物にもかえがたい達成感を得ることができました。収穫祭を終えた頃には専門知識だけでなく、責任感やプレゼン力、チームワークといった能力が身についているはずです。君もこの研究室に入って大きく飛躍しましょう。(3年 T.O)