地域資源利用分野 地域資源利用工学研究室
地域を見つめ水・土の環境を科学する
土地資源、水資源、生物資源を地域資源として捉え、有用な生物資源の利活用を通して土地資源や水資源の持続的利用を進めつつ農村開発や地域環境の修復保全にアプローチしている。具体的には、農地および農業用水の持続的利用、土壌・水環境の修復保全のための工学的・生物学的対策の検討、国際環境協力における住民参加手法の検討等について研究活動を展開している。
紹介動画・ポスター
所属教員
学生の主な研究テーマ
・ 厚木市における水田のヒートアイランド緩和機能に関する研究
・ エコテクドームを利用した雨水の貯留機能と貯留水の水環境
・ 陶器片と素焼き片を用いた水質浄化機能に関する比較研究
・ ろ材の相違による水質浄化機能に関する研究
・ 堆肥の混入による土壌透水性の改善を通した塩類集積抑制に関する研究
・ 沖縄県石垣島におけるサトウキビ残渣のマルチングによる赤土流出抑制効果に関する研究
・ 土壌微生物を用いた土壌侵食抑制に関する研究
・ 多孔質の水草ポットにおける水質浄化能に関する研究
FREE TALK
微生物を利用した土壌侵食抑制
私は卒業論文研究にあたり、土壌微生物を活用した侵食抑制に取り組みました。初めての試みで、研究開始当初は手探り状態で苦労しましたが、結果は非常に良好で、今後の農地からの土壌のみならず肥料成分の流出抑制対策に有用な技術として確立することが期待できます。小さな疑問を探求すればいずれは大きな結果となって帰ってくる、そのことをこの研究室で学べたことが一番の成果でした。(4年生 君)
塩害を卒業論文のテーマとして取り上げて
世界的な環境問題の一つに塩害があり、私は卒業論文のテーマとしてその塩害を取り上げました。具体的には実際にタイ国より植物検疫を経て輸入した土壌を使用し、堆肥の施用による塩類集積抑制効果についてモデル実験で検証しました。塩害によって現在でも多くの農家が苦しんでいます。今後も研究を続けて、塩害対策の確立に寄与していきたいと思います。(4年生 板)
東南アジア研修旅行
春休みにタイ国東北部コンケン県で研修し、水田や畑での営農形態、そして「ペレット堆肥」という粒状の堆肥を活用した有機農業の実践現場等を視察しました。また、現地農家やコンケン大学学部生との交流から、現地農業の現状を知ることができました。特に印象に残っているのは、家畜糞尿に起因したため池等の水質汚染です。今回の研修で得た貴重な体験を基に、研究活動に活かしていきたいと思います。
(4年生+α)
収穫祭での思い出
収穫際文化学術展で、特定外来生物である貝類のカワヒバリガイや植物のナガエツルノゲイトウが農村環境へ及ぼす影響と防除対策を発表しました。模型作りには2カ月を要しましたが、充実した研究発表となりました。
(3年生一同)
夏の研修旅行での貴重な体験
夏休みに富山県で耕作放棄水田の再生活動に参加し、草を刈り払いそのあとに大根やカブの種を蒔いたり、イノシシ除け用のネットを張ったりと、貴重な体験をしました。作業を終えての流しソーメンの味は格別でした。
(3年生ヤジタジ)
卒業研究の感想
天然石や陶器片を用いた水質浄化機能について卒業研究を行いました。地方では生活雑排水対策が十分でない所もあるので、身近にある廃材をろ過材として使った簡単な装置で少しでも水質改善を図ることを目標としました。
(4年生M.S& K.K)