東京農業大学

メニュー

あい

地域社会経済研究室の研究活動

2025年1月25日

地域社会経済研究室の紹介

地域社会経済研究室では、「食と農の現場に赴き、食と地域のこれからを考える」をテーマに掲げ、フィールドワークを重視した研究を行っています。地域を実際に訪問し、資源や産業に触れることで、地域の課題解決や活性化に向けた具体的な方策を探っています。地域が抱える課題は多様であり、それに伴い研究テーマも幅広く設定されています。これまでには、CSA(地域支援型農業)、地域景観と観光、農福連携といったテーマに取り組み、毎年新たな視点から地域を見つめてきました。

2024年度の研究活動

2024年度の研究テーマは「農泊推進による地域活性化の可能性」でした。近年、農村地域では急速な人口減少や超高齢化が進行し、地域の衰退が深刻な課題となっています。これに対応するため、政府は地方創生の一環として「農泊」の推進に力を入れています。農泊とは、農業を営む地域(農村)における宿泊体験を指し、農林水産省では「体験型」に限定せず、地域資源を観光コンテンツとして活用することで、国内外の観光客を誘致し、地域の所得向上や観光人口の増加を目指す取り組みとして位置づけています。

 

私たちは、農泊推進が地域活性化にどのように寄与しているのかを調査するため、静岡県の川根本町と御殿場市にある農家民宿を訪れ、宿泊体験を通じて経営者や関係者にインタビューを行いました。その結果、農泊は地域全体の関係人口を増加させるだけでなく、農家民宿を営む方々や周辺住民に対しても、モチベーション向上や交流機会の創出といったポジティブな影響を与えていることが確認できました。

S__183066633_0.jpg

川根本町(静岡県)農泊

S__183066631_0.jpg

NPO法人川根来風川(川根本町)の活動について説明を受ける

LINE_ALBUM_御殿場視察?_250125_1.jpg

御殿場市(静岡県)農泊

LINE_ALBUM_スライドショー候補_250125_1.jpg

本わさび生産農家視察(静岡県河津町)

 

当研究室では、インタビューをはじめとする現場重視の調査手法を多く採用しており、当事者の視点を大切にしています。机上の理論だけでは捉えきれない地域の実情を深く理解することで、室員たちも地域研究の意義を実感しています。

 

ページの先頭へ

受験生の方