2025年度 フードシステム研究室の研究活動
2025年12月1日
2025年度のフードシステム研究室では、「農山村における移動販売事業の自立性―採算確保のビジネスモデルに着目して―」をテーマとし、二つの事例に分かれて二班体制で研究に取り組みました。
フィールド調査では、第1班は青森県南部町を訪れ、商工会が主体となって実施している移動販売事業について、南部町商工会のほか、南部町役場、地元スーパー、移動販売の利用者の方々からお話をうかがいました。
第2班は新潟県小千谷市を訪れ、地元スーパーによる移動販売事業を対象に、運営主体であるたかのスーパー、小千谷市社会福祉協議会、移動販売利用者の方々への聞き取り調査を行いました。
ご多忙のなか、調査にご協力くださいました皆様に、心より御礼申し上げます。
今回の調査では、移動販売事業を支える地域のネットワークや、採算性の確保に向けたさまざまな工夫について、多くの示唆に富むお話をうかがうことができました。その内容は、収穫祭の文化学術展において一般の方や学生にも伝わるよう、10枚のパネルに整理・構成しました。限られた紙面に要点をわかりやすくまとめる作業は容易ではありませんでしたが、室員一人ひとりの工夫と担当教員の丁寧な指導に支えられ、最終的に多くの来場者に足を止めてご覧いただける、手応えのあるパネルに仕上がりました。
現在は、調査成果をとりまとめる報告書の執筆と並行して、来年度の研究テーマの検討も進めています。あわせて、今年度の研究テーマについては、12月13日に学会での発表を予定しており、発表に向けたブラッシュアップに励んでいます。


