医食香粧分野 生物化学研究室
最新の分子生物学で生物資源の構造と機能を解明
生物化学研究室では、最先端の生化学、分子生物学、バイオテクノロジーを駆使して北海道の生物資源の分子構造と機能を解明し、食品や香粧品に応用して豊かな人間生活と地域産業活性化に貢献することを目的としています。
生物化学研究室の研究テーマ
1
ボツリヌス毒素複合体の構造と機能に関する研究
ボツリヌス毒素は神経毒素(BoNT)と数種の無毒タンパク質から構成されています。日本で最初のボツリヌス食中毒は、北海道で報告されました。近年では、神経を麻痺させるこの毒素の機能を利用して、筋肉の病気の治療や、シワとりなどの美容法として使用されるようになってきました。生物化学研究室では、ボツリヌス毒素の構造と機能に関する研究を行なっています。
2
エミューオイルの機能に関する研究
北海道オホーツク地域ではエミューを飼育しています。エミューからとれるオイルは保湿効果が高く、化粧品の原料として優れた性質を持っています。私たちは、培養細胞を用いて、このオイルに美白効果があること、抗炎症作用があることを見出しました。現在、これらの機序の解明するための研究を進めると同時に、企業と連携して化粧品への応用に取り組んでいます。
3
食品の血管機能改善に関する研究
血管平滑筋の機能低下は高血圧症や動脈硬化症の原因の一つとして知られています。私たちは、より効果的な高血圧予防・動脈硬化予防の観点から様々な食品と血管機能改善の関係を検討し、食品開発へつなげる研究に取り組んでいます。またこれらの血管機能改善を運動刺激が促進する可能性についても研究しています。
参考文献(英文)
所属教員
FREE TALK
私の大学生活の思い出はズバリ研究室です。もともと希望していた研究室ではありませんでしたが、今ではこの研究室でよかったと心から思っています。先生方や先輩、同期、後輩とすべての人に支えられて本当に充実した日々を過ごすことができました。実験はもちろんですが、お昼ご飯をみんなで食べながら中身のない話をしたり、夜遅くまで残ってトランプをして遊んだりとまさに大学生の今しかできない経験をたくさんさせてもらいました。最初は戸惑うことも多く、不安でいっぱいでしたが、今ではここで過ごした日々は私にとってかけがえのない思い出であり、一生の宝物だと自信をもって言えます。
(生化 4年 和田有理子)
自分は、植物の酵素を抽出してその性質について調べる研究をしました。最初は失敗することが多くて、嫌になることもありましたが、実験を成功させようとあれこれ考えて自分で考えた改善策で実験が成功した時はとても達成感がありました。
研究室での生活はとても大変で嫌になることが多かったですが自分自身を成長させてくれる場所だと思います。失敗にもめげずにいつかうまくいくと頑張ることで自分かなり成長したと思います。たくさんのことを学べる機会があると思うのでこれを利用しないのはもったいないと思います。
(生化4年 武田翔平)
エミューの雛とともに幼稚園児とふれあった事、照英さんを至近距離で見た事、飲み会でお酒の入った先生が面白い事、休憩所で何気ない会話で爆笑した事、などなど些細な出来事も全てが思い出です。卒論の実験は、時間もかかるし難しいしと大変なこともありますが、みんなが頑張ってる姿を見ながら、自分も頑張れたと思います。生化研は本当に良い人ばかりで、楽しい2年間を過ごすことが出来ました!!
(生化4年 杉浦李奈)