動物生産分野 動物資源開発学研究室
道東の豊かな動物資源を背景にしたバイテク技術の活用
当研究室では哺乳類や鳥類を対象として、動物が本来持つ生体機能について個体レベルのみならず組織、細胞、分子レベルで解明することを主要な研究テーマとしている。キャンパスが立地する北海道東部地域は豊富な動物資源に恵まれており、これらを背景として発生工学や生殖生理学を基盤とした配偶子保存と生殖補助技術、分子生物学や分子遺伝学を基盤とした遺伝子解析技術を活用して得られた生体機能の情報を、ヒト、有用動物および野生動物へとフィードバックするための基礎的研究に取り組んでいる。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・IVF後に得られるマウス不受精卵へのICSIの適用と胚の正常性
・ラットマウスを用いた種間キメラの作出に関する研究
・長期過重力負荷がマウスの繁殖能力に及ぼす影響
・連鎖解析に基づく小眼球モデルラットの突然変異遺伝子座の同定
・人工容器を用いて培養したニワトリ胚におけるミネラル動態の検証
・オオアシトガリネズミの実験動物化の試み
・シリアンハムスターの冬眠誘起に関する研究
FREE TALK
動物バイテク研究室では夏休みに3年の研修旅行があり、今年は根室方面に1泊2日で行きました。尾岱沼のクルージングではアザラシを発見したり、忠類川ではサーモンフィシングをしたり、普通ではできないことばかりでした。夜は養老牛温泉に泊まり、今後の研究室活動や収穫祭の打ち合わせをした後は、お待ちかねの宴会タイムです。その後はそれぞれの部屋で集まって話をしたりして、楽しく忘れられない夜になりました。ある意味、研究室の同級生全員でした初めての共同作業だったと思います。
(3年生 尾崎 洋文)
僕たち動物バイテク研究室は収穫祭では各班に分かれ、実験動物などのバイオテクノロジー技術について発表しました。これが研究室に入って初めての発表なのでそれぞれの班で試行錯誤し、一般の方でもわかりやすく、なるべく最新の技術も紹介できるように心がけました。この発表内容は後々研究室の授業で発表する内容なので、なるべく取りこぼしのないように調べ、毎日とても大変でした。中には最新の技術すぎて少し間違ったことを書いてしまった班も…(汗) それ以外は、スナネズミやヒヨコなどのふれあいスペースや普段の研究室の風景をプロジェクターで流すなど楽しい要素を一杯詰め込みました。みんな恥ずかしがり屋さんなのでなかなか説明に行けなかったりしましたが、来ていただいた方には楽しそうな雰囲気が感じ取ってもらえたのでよかったです。緊張や失敗した点もありましたが、仲良く楽しく出来たことが何よりの収穫でした。
(3年生 松原 智敏)
研究室では主に実験をしている他、英語論文を和訳したり、データをまとめたり、ゼミでの発表の準備をしています。忙しいときには2~3週間休みが無い場合も良くありましたが、研究室のメンバーでサッカー、バスケット等のスポーツをして楽しむ事もあります。動物バイテク研は面白い人が多いので(笑)、毎日楽しく過ごしています。
卒業論文では、人工容器を用いて培養したニワトリ胚のミネラル動態について実験を行ってきました。たまに実験を失敗し、徹夜で実験をやり直すこともありました・・・
最近はようやく実験が終わり、一段落しました。膨大な実験データを眺めていると、嫌になるときもありますが、達成感が湧いてきます。データ自体をまとめグラフにしてみると面白い発見があり、これからまとめるデータで、どのような結果が出るか楽しみです。卒業までの残された期間を精一杯頑張りたいと思っています
(4年生 野坂 渉)
動物バイテク研は、4年生、3年生、それに院生や先生を含めて仲がよく、元気いっぱいにぎやかな毎日です。後期になると4年生は卒論に追われ、それを手伝う3年生の姿が見られます。最近は3年生が実験のことや、就職活動のことを先輩と話している姿も、談話スペースでよく見られます。時には先生や院生を誘って体育館でスポーツをして気分転換したり、休日にはお昼にカレーやお好み焼きを作って交流を深めています!今年は研究室で端野のカレーマラソンにも参加しました!
卒論では全国各地の養豚農家さんや養豚関係者の方々に協力していただき、『ブタの人工授精』について調査を行いました。はじめの予想と大きく違う結果になったり、ブタの生産農家さんの実際の声を聞くことができ、来年から養豚を始める私には非常に参考になるテーマでした。
(4年生 今井 笑)