食品栄養学分野 フードマネジメント研究室
「人間はどのような食べ方をしたら良いのか」をターゲットにして、調理過程でおこる食材の物理・化学的変化および組織学的変化の解明と人の感覚をベースにしたおいしさの評価や利用特性などを研究している。
また、給食を通じて利用者の健康の保持・増進に寄与し、安全で効率的に利用者の嗜好的欲求を充足させるための品質管理の研究も行っている。
KEYWORDS
調理科学、給食経営管理、おいしさの評価、メニュー開発、物性特性
人間はなぜ、何を、どのようにして食べるか
人間は食材に調理操作を加えた「料理」を食べ、健康を維持し嗜好を形成してきた。調理は食文化を背景とし、食材の物理・化学的変化から人の心理までを包括した科学である。小規模・大規模に関わらず調理過程でおこる食材の構造変化を理解し、改変、制御することで、人間の嗜好に合った「おいしい食べ物」を創造することができる。当研究室では主に食材の物理・化学的変化、組織学的変化の解明と、人の感覚をベースにしたおいしさの評価法や利用特性などを研究している。また、給食を通じて利用者の健康の保持・増進に寄与し、安全で効率的に利用者の嗜好的欲求を充足させるための品質管理の研究も進めている。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・硬度の異なる水が調理に及ぼす影響
・古代小麦の調理・加工特性とアレルゲンタンパク質の定量
・食品中ポリフェノール量に及ぼす調理操作の影響
・ニュークックチルにおける食品物性の変化に関する研究
・学校給食における食材および料理中ナトリウム量の分析
・災害時食に関する調査
FREE TALK
フードマネジメント研究室は、研究テーマの幅が広いところが魅力的だと感じています。私は、食品成分の分析をメインとした研究を行っていますが、他の学生は大量調理を行ったり、食品の物性値を測定したり、自分とは異なった実験を行っているので、ゼミで他のテーマの進捗状況を見聞するのも楽しみの一つです。また、ゼミを通して科学的根拠に基づいた分かりやすい発表の仕方を身につけることができます。
(4年生 女子学生)
フードマネジメント研究室では、週に1回、研究の進捗状況を報告(発表)するゼミがあります。食品の食べ方に関する様々な方向性のテーマがあるので、どのテーマも興味深く、食品に対する知識を身につけることができます。また、発表の際にパワーポイントやレジュメを作るのですが、先生にアドバイスをいただきながら誰が見ても分かりやすいものに仕上がるよう励んでいます。分かりやすい資料づくりには苦戦していますが、社会に出ても役立つと思うのでとても勉強になっています。
(4年生 女子学生)
フードマネジメント研究室には、理化学実験室の他にテストキッチンが整備されています。研究テーマの中には、メニュー開発や食品の調理特性を追究するものもあり、実際に研究室で調理した料理を人が食べて評価する、官能評価も行っています。実験機器で分析した数値と、人が食べて評価した数値を比較して解析する研究はとても興味深く、設備が整った環境で研究が行えることは魅力的だと思います。
(4年生 女子学生)