食品栄養学分野 食品科学研究室
食品中には健康の維持・増進に寄与する物質や健康に悪影響を及ぼす物質が存在する。このような物質が生体内でどのように作用するのかを科学する。具体的には、抗メタボリックシンドローム作用を有する食品成分を検索し、その作用メカニズムや標的因子を明らかにする。同時に、食品成分の標的因子に関する基礎的な検討を行うことで、新規の疾病予防・改善案の提唱や、新たな生理作用の模索も行っていく。また、食品に含まれる有害成分が健康に与える負の影響にも取り組む。
KEYWORDS
食品の健康機能、メタボリックシンドローム、糖・脂質代謝、腸管オルガノイド、カビ毒
食品に関連した物質の正と負の両面を科学する
食品中には健康の維持・増進に寄与する物質や健康に悪影響を及ぼす物質が存在する。このような物質が生体内でどのように作用するのかを科学する。具体的には、抗メタボリックシンドローム作用、抗アレルギー作用を有する食品成分を検索し、その作用メカニズムや標的因子を明らかにする。同時に、食品成分の標的因子に関する基礎的な検討をおこなうことで、新規の疾病予防・改善案の提唱や、新たな生理作用の模索もおこなっていく。また、食品に含まれる有害成分が健康に与える負の影響にも取り組む。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・食品汚染物質にデトックス効果を有する食品成分の研究
・ 3T3-L1脂肪細胞を用いた抗メタボリックシンドローム作用を有する食品の探索
・ 腸管オルガノイドを用いた抗炎症作用を示す食品成分の探索
・ アミノ酸が腸管オルガノイドに及ぼす影響
・ 食品抽出物の抗糖尿病作用に関する研究
・ 核酸および構造類似体の生理機能解析
FREE TALK
研究室活動
3年生の時は研究室に所属していましたが、本格的な研究が始まったのは4年生からで、研究した期間は約8ヶ月でした。最初の頃は研究の内容について理解が足りず、先生に言われるまま実験をしていましたが、先生方や院生の皆さんが質問しやすい環境を作ってくださったので、だんだんと研究や実験の内容について理解することができました。卒論班は3人だったので、お互いフォローしあって研究を進められ、卒業論文が完成した時は大きな達成感を得ました。卒業後も会うほど、仲も深められました。
コロナ禍の研究室活動ということもあり、みんなで集まることはあまりできませんでしたが、研究室に来ると他の班も研究をしていて、頑張ることができ、とても楽しい研究室ライフを送れました。
研究室活動
研究テーマは3年次の3月頃に決まり、研究は4年次の5月頃から本格的に始まりました。
私の研究は脂肪細胞を扱うもので、初めのうちは細胞を上手に育てることができず、細胞のご機嫌を取るのに必死な毎日でした。しかし、大学院生の方に丁寧にご指導いただいたこともあり、だんだん上手に細胞を育てられるようになり、やりがいを感じるとともに研究を進めることが楽しくなっていきました。
食品科学研究室では2~3人で一つのテーマを研究していきます。研究の苦労や楽しさ、達成感を共にした仲間との時間はかけがえのない思い出となっています。1年という短い期間でしたが、研究を通して、試行錯誤する楽しさや物事に対する向き合い方などこれからの人生にも活きてくるような大切なことをたくさん学ぶことができました。
研究室活動
3年生の終わり頃に研究テーマが決まり、4年生の春頃から研究が始まりました。私はマウスを扱った研究をしました。投与試験だったためマウスの保定や投与を行うのですが、はじめはできる気配もなく大変苦労しました。実験も失敗ばかりで思うようにいかず、苦しい時期もありました。しかし、先生方や先輩方にご指導していただき、また同じ班の仲間と原因を探り、改善案を出し、実行することを繰り返していくうちに、徐々にできるようになっていきました。上手くできた時には仲間と共に喜びを分かち合ったことを今でも思い出します。仲間と共に研究に取り組んだ日々は、私の宝物です。
研究は苦労も多かったですが、それ以上に楽しさや達成感がありました。1年間という短い期間でしたが、研究を通して大きく成長できたと感じています。とても濃く、充実した1年間でした。