生物多様性管理分野 野生動物学研究室
家畜の祖先種であり、生物資源としても貴重な野生動物について、それらの保全に寄与すると共に、生態、行動、遺伝、進化などに関する研究を通じ、人類との理想的な共存の在り方を追究する。
KEYWORDS
動物生態学、動物行動学、保全、DNA、動物進化学
お知らせ
【2024年11月2日(土)14:00-16:00】
野生動物学研究室OBOG会を大学習室で開催します。
ぜひお越しください!
野生動物の多様性から生態的・資源的価値を探る
希少種の保全、外来種の防除、獣害など野生動物をめぐる問題の大部分は社会経済的側面を有している。当研究室の目的は、野生動物がいかに人間生活を豊かにしているかを地球的視野で研究することである。具体的には、野生動物の生息状況の把握とモニタリング、生息環境利用の解明による生息域内での保全・管理、家畜化と新たな動物遺伝資源の探索、飼育下における繁殖や内分泌、行動解析による生息域外での保全や飼育環境の向上等の研究をフィールドおよび実験室で幅広く展開している。
所属教員
【2024年7月2~4日】富士農場野外調査実習(3年生)
富士農場で野外調査実習を行いました。内容は、ネズミやモグラの捕獲調査、カメラやライトセンサスによる中大型哺乳類調査、ラジオテレメトリーによる居場所推定調査などなど。締めくくりは恒例のバーべキュー。無数のブユに刺されながらも大いに盛り上がりました。TAの皆さん、お疲れさまでした!(松林)
【2024年6月26日】地域の小学生と共に毎年恒例の河川生物調査実習を行いました。
今年も晴天に恵まれ暑すぎるくらいの中、厚木キャンパス近くを流れる恩曽川で環境調査と生物相調査を行いました。環境調査では水温と気温の違いや、水の透視度、川の流れの速さなどを調べました。生物相調査は小学生も大学生もみんな1つずつタモ網を持って川に入り、生き物を採集しました。最後に採った生き物を当研究室の佐々木教授が解説してみんなで確認しました。元気な小学生に圧倒されつつ、研究室学生も負けまいと採集に励んでいました。
採集している様子
【2024年5月29~30日】春のスタディツアー(3年生)
新入室員の3年生と表丹沢野外活動センターへ行ってきました。昼は散策でヤマビルの洗礼を受け、夜は懇親会(バーベキュー)で盛り上がりました。身近な丹沢の野生動物問題を学ぶことに加えて、学生たちの距離はグッと近づいたはず。(松林)
【2024年5月15日】里山管理実習(3年生)
あつぎこどもの森で里山管理実習を行いました。午前中は、田起こし、雑木林林床整備、そして刈り取ったヨシの処理、午後は水生生物調査を行いました。人が管理することで生き物の多様性が維持されることを学びました。本実習をサポートしていただいた「あつぎこどもの森クラブ」シニアボランティアの皆さん、ありがとうございました!(松林)
【2024年1月25〜26日】氷上わかさぎ釣り
野生動物学研究室(野動研)行事としては初めての試みとなる「氷上わかさぎ釣り」にいってきました。場所は長野県小海町の松原湖です。釣り前日に参加者を乗せ車で移動、湖近くの貸別荘に宿泊します。別荘では自炊による親睦会(宴会)。翌朝6時に出発して松原湖で釣り開始です。氷上でのわかさぎ釣りは初めての人がほとんどでしたが、事前のビデオ学習と道具を用いた演習の甲斐あってか、大きな混乱もなく各自好きなように釣り開始。それでも氷に穴を開けるドリルの扱いには慣れるまでに一苦労の様子でした。わかさぎ釣りは明け方から午前10時くらいまでがひと勝負です。総勢30名で15匹くらいの釣果でしたが、メンバーの親睦も深まりつつ、貴重な体験ができて満足いく遠征でした。
雪のコーティングがない凍った湖面は足元がキンキンに冷えます。写真中央で横になっている人(佐々木教授)は寝ているのではありません。達人は竿先と同じ高さの目線で微かなアタリを見極めているのです(本人談)。
【2023年7月4-6日】富士農場で研究室野外実習を行いました。
トラップ調査ではネズミとモグラを捕獲・計測し、ライトセンサスではシカなどを見ることができました。フィールドでの調査は実学主義に共鳴し、非常に貴重な経験になりました。また、BBQなどのイベントを通じて研究室の一体感を高められ、有意義な実習となりました。
【2023年6月14日・28日】恩曽川で地域の小学生と共に水生生物実習を行いました。
水質調査では水温・透過度・流速などを計り、生物調査では網でカワムツ・オイカワをはじめとした様々な生物を捕獲しました。そして最後に河川清掃を行い、地域の美化に貢献することができました。
小学生からの質問や生物に対しての捉え方からは学ぶことがあり、こちら側も新たな視点と気づきを養うことができました。
佐々木教授による実習の解説