農業生産分野 園芸学研究室
果実と野菜は、栄養素やおいしさを与えるだけでなく、健康維持や病気予防に大きな役割を果たす。また花は生活に潤いをもたらしてくれる。いずれも育てて収穫する喜びも同時に与えてくれるため、食文化や生活文化をさらに豊かにする知的創造活動への貢献も期待される。これらの役割を十分に発揮させるために、園芸作物の生理生態を解明し、新しい作型や、環境に調和した効率的栽培技術、高品質化栽培技術を開発しなければならない。そのため果樹では、植物成長調整剤の利用に関する研究、地域の環境や品種特性に適した栽培方法の検討および高品質果実生産技術の開発を行っている。野菜では、各種野菜の発芽、生長、花芽分化、果実発達、養分吸収などについての特性やメカニズムを明らかにし、高品質化や安定生産を目指した栽培技術の開発を行っている。花では、光環境制御や植物調整物質が植物に与える生理的変化について、栽培過程における生育を調べるとともに、色素などの代謝物やDNA/RNAの解析を行っている。このような研究で得られた基礎情報を用いて、生産物の高品質化に繋がる栽培技術の開発や、育種技術の開発にも取り組んでいる。
KEYWORDS
果樹、野菜、花、生産技術開発、品質向上、養液栽培、植物生理の分子メカニズム、果実の機能性成分
おいしくて健康によい果実と野菜、生活に潤いをもたらす花の生産
果実と野菜は、栄養素やおいしさを与えるだけでなく、健康維持や病気予防に大きな役割を果たす。また花は生活に潤いをもたらしてくれる。いずれも育てて収穫する喜びも同時に与えてくれるため、食文化や生活文化をさらに豊かにする知的創造活動への貢献も期待される。これらの役割を十分に発揮させるために、園芸作物の生理生態を解明し、新しい作型や、環境に調和した効率的栽培技術、高品質化技術を開発しなければならない。そのため果樹では、果実の高品質化栽培技術の開発、ラズベリーなど小果樹類の栽培法に関する研究、そして、植物成長調整剤の利用に関する研究を行っている。野菜では、各種野菜の発芽、生長、花芽分化、果実発達、養分吸収などについての特性やメカニズムを明らかにし、高品質化や安定生産を目指した栽培技術の開発を行っている。花では、種苗の増殖方法、観賞植物の花芽形成や開花に対する温周性・光周性の作用と植物調節物質の利用に関する研究のほか、植物の活用による暮らし、社会、生活空間のアメニティ向上についての研究も行っている。所属教員
小池 安比古 教授
<研究テーマ>
・切り花および鉢物の周年生産に関する研究
Studies on year-round production of cut flowers and potted flowering plants
峯 洋子 教授
<研究テーマ>
・野菜生産システムにおける生育および品質制御のための生理学的研究
Physiological studies on vegetables for growth and quality control technology in production systems
藤澤 弘幸 教授
<研究テーマ>
・果樹の生態的特性の解明と制御技術の開発
Ecological study and development of control technology in fruit production
髙畑 健 教授
<研究テーマ>
・実用的な野菜栽培技術の開発
Development of practical technologies for vegetable cultivation
田崎 啓介 准教授
<研究テーマ>
・花き園芸植物における光誘導着色の分子機構に関する研究
Studies on molecular mechanism of light-induced pigmentation in flower and ornamental plants
富山 博之 助教
<研究テーマ>
・果実の発育および成熟における生理活性物質の役割に関する研究
Studies on roles of physiological active substances in fruit development and maturation