農業生産分野 作物学研究室
環境にやさしい豊かな作物生産を科学する
イネ、コムギ、ダイズなどの食用作物、チャや薬用植物などの工芸作物、家畜のエサとなる飼料作物の生理・生態的特性を明らかにし、安定生産と生産物の安全性、品質向上を目指して研究を行っている。また、自然と調和した持続的かつ安定的栽培技術の確立のため、作物生産における資源およびエネルギーの効率的利用技術、家畜排泄物、稲ワラなどの有機性廃棄物の堆肥化およびその有効利用技術、さらには、地球温暖化などの環境変化と作物生産に関する研究を進めることにより、農耕地やその周辺の環境保全をも考慮した持続的作物生産技術の確立を目指している。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・水管理並びに施肥法の相違が水稲の高位分げつの出現とその収量に及ぼす影響
・不耕起移植栽培並びに耕起移植栽培における堆肥施用の有無が水稲の生育、
収量および食味に及ぼす影響
・水稲栽培における作土深と登熟温度の異なる条件下での窒素追肥の有無が収量
並びに品質に及ぼす影響
・生ごみ乾燥物と家畜糞堆肥の表層施用と混和施用がトウモロコシの生育に及ぼす影響
・堆肥施用がミニトマトの生育・収量並びに果実品質に及ぼす影響
・雑草等の刈り草を堆肥として利用する際の有機物混和による雑草種子死滅効果の検討
・オオバコ(Plantago asiatica L.)生育地における個体密度および種子生産量の季節的推移
FREE TALK
研究室活動を振り返って
私にとって研究室で過ごした時間は、大切な思い出であり、仲間とともに楽しく学生生活を送ることができました。卒論研究では、研究室員のみんなに何度も手伝ってもらいました。私の研究は、測定や調査、それに細かい作業など色々な作業がありました。特に、夏の日中作業が多く大変でしたが、みんな手伝いに来てくれて、暑い中でも笑いあって作業ができて楽しかったです。また、収穫祭では研究室全体で一つになって取り組むことができました。正直、最初は人数の多いこの研究室でまとまってやっていけるのか不安でした。でも、収穫祭が迫ってくるのにつれて、研究室も収穫祭の雰囲気で活気づいて、気づけばみんながまとまって取り組んでいました。3年次での文化学術展、4年次生が中心で行った模擬店は賞こそ取れませんでしたが、それ以上にみんなの絆を手に入れることができました。私は多くの仲間とともに作物学研究室で楽しく過ごせて良かったなと思っています。そして、この研究室で得たことをこれからも忘れずにいたいと思います。
(中塚遼太)