植物保護分野 昆虫学研究室
昆虫は人類を救う!!
昆虫類は、およそ4億年前に地球上に出現し、現在に至るまで多様な種に分化しながら繁栄してきた。その種数は全動物の3/4以上にもなると言われるが、未だその全体像は明らかになっていない。このような昆虫類には、害虫も多く知られる半面、人間の実生活に役立つ種も多く知られている。当研究室では昆虫類の分類・生態・生理など、基礎的な研究をおこなうとともに、天敵を利用した安全な害虫防除、昆虫の持つ特性や機能の開発と活用、多様な生物が生息できるような環境の保全などの研究に取り組んでいる。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・皇居における衝突誘引式トラップを用いた甲虫群集の研究
・昆虫の資源量がキビタキの繁殖に与える影響
・神奈川県大磯丘陵の南北斜面における蝶類群集の比較研究
・ニホンジカによる下層植生の食害が地表性甲虫相におよぼす影響に関する研究
・コオイムシを用いた農業上有害な巻貝に対する生物的防除の可能性について
・水生昆虫(トビケラ類)が生成するシルクタンパク質の接着機能に関する研究
・物理的粉砕野蚕パウダーを研磨剤として利用した歯磨き剤の効果と特性
FREE TALK
昆虫学研究室(長島ゼミ)を見に行ってみよう!
花子ちゃん→この研究室に入るか悩み中の大学2年生
太郎先輩→この研究室でシルクについて勉強する大学4年生
長島先生→ラボ・マイスター
花子ちゃん 『こんにちは!!』
長島先生 『お!!花子ちゃんじゃないか。
また来たのかい??』
花子ちゃん 『今日もいくつか質問にきました。』
長島先生 『がんばるね!!今から会議だから太郎くんが教えてくれるよ!!』
太郎先輩 『こんにちは。どんなことでもこの太郎に聞いてくれ!!』
花子ちゃん 『先輩はどんな研究をしているんですか??』
太郎先輩 『僕は、シルクの機能性を利用して美容液を作っているんだ。』
花子ちゃん 『美容液ですか!?市販の物と何か違いがあるんですか?』
太郎先輩 『アレルギーを持った人でも使える、肌にやさしいんだ。
無味無臭でにおいも気にならないんだよ。』
花子ちゃん 『すごいですね!!ほかに何か研究してないのですか??』
太郎先輩 『他にもカブトエビを使った無農薬農法の研究や
タマムシの構造色を利用した発色など、
生物に学ぶものづくりをテーマに研究してるんだ!!』
花子ちゃん 『面白そうですね!!研究室の魅力ってどんなことですか??』
太郎先輩 『そうだなぁ~ラボだけじゃなくて、外での活動ができるから
視野が広がったり、時には色々な企業と共同開発をしたりすることが
できて、社会に関われるよ。』
花子ちゃん 『最先端の研究ができるってことですか!?』
太郎先輩 『そうだよ!!わかってきたじゃないか!!』
花子ちゃん 『やっぱりここの研究室に入ろうかなぁ~。』
太郎先輩 『いつでも待ってるよ!!また遊びにおいで!!』
東京青山で展示会
昆虫機能開発研究室では2009年12月2日から26日まで、
国連大学内にあるGEIC (地球環境パートナーシッププラザ) にて、展示会を開きました。
“Silk Diversity (シルクの多様性) ”をテーマに、 “生物多様性” について提案をしました。
シルクは「カイコ」が吐く糸だと思っている人が多いと思いますが、地球上にはシルクを吐く動物は、なんと10万種以上もいるのです。
様々な動物の吐くシルクは各々違った特性を持っています。それらを活かしたものづくりを通して、人と自然の循環型社会に向けての提案をしました。
展示レイアウトからパネル作りまで、学生が試行錯誤しこだわって作り上げていきました。
研究を「ラボ内」だけでするのではなく、「外」に赴いて提案し、社会に発信することの大切さを学ぶと同時に、自分自身が成長するきっかけにもなり貴重な体験となりました。
昆虫学研究室は…
採集シーズンにはみんな、武器(網)を持って各地に出動!
採った虫を嬉々として見せあえる仲間たちの集合体=昆虫研究室といったところでしょうか。おまけに、種数の多い昆虫は研究テーマに困らない!虫が嫌いで入った人も研究の面白さと虫の美しさにどっぷりつかってしまうという、なんとも不思議で、貴重な研究室だと思います。
また、合宿をはじめとして、海外にまで虫を採りに行く機会も昆虫研究室なら豊富にあります。世界がうーーーーんと広がります。
(学部4年 とば)
昆研では、海外に行けるチャンスが沢山あります。
普通、海外での昆虫採集は許可の問題等があり、個人で行くのは難しい・・・ですが、昆研では先生方と一緒に、普通では行けない所へ昆虫調査に行けます!
たとえば!マレーシアの樹上60メートルでの採集やラオスに長期間滞在し、昆虫採集を行ったりしています。
見たこともない昆虫や美しい風景があなたを待っている…かも!?