環境計画・設計分野 景観・緑地環境マネジメント研究室
都市域から自然地域まで、緑と地域を活性化する
都市域から、中山間地域、自然地域までを対象として、計画論ならびに管理運営論の視点からのアプローチによって、都市域の公園や緑地、里地里山、中山間地域の田園、自然地域の公園や自然風景地に至るまで、公園等の計画ならびにマネジメント、自然環境保全、自然保護、レクリエーション計画、観光計画、景観計画等について探究する。具体的には、生活環境や自然環境における景観保全、緑地空間のマネジメント、観光まちづくりや地域活性化の計画手法、ワークショップによる市民協働型の景観まちづくり、景観アセスメントの合意形成手法、レクリエーションや環境教育・自然教育のプログラム開発等について明らかにする。
所属教員
学生の主な研究テーマ
・農産物直売所における生産者と消費者の関わりがもらたす効果
―群馬県利根郡川場村を対象として―
・尾瀬国立公園におけるアクセス山岳道路と登山道の変遷と景観体験の変化について
・海洋の涵養を目的とした森林保全活動の参加人数と必要作業量からみた近代の変遷
・アテ林業に関わる生業歴と年中行事・風俗慣習の研究
・小学生に対する環境教育の教材研究 ―林間学校プログラムを事例として―
・ウェブサイトにみるグリーンツーリズムおよび農業体験に関する観光情報の現状と課題
・世田谷区における神社の立地特性に関する研究
FREE TALK
私達の研究室では、山岳地域の植生復元から、自然公園での景観保全、里山地域での自然環境の管理運営方法、環境NPO等の活動調査などまで様々な分野で卒業研究に取り組んでいます。
私達の研究室では、実際にフィールドに出て調査・研究する学生が多くいます。景観調査やその地域に住まわれている方からの聞き取り調査など、研究室にいるだけでは得ることの出来ない貴重な体験をすることが出来ます。また、研究対象が様々な分野におよんでいるので、先輩や同期の学生から、知らなかったことや分からないことなど沢山の事を吸収することも可能です。
卒業研究に際しては、先生が学生の自主性を尊重した指導を行ってくれるので自分のペースで研究に取り組むことが出来ますし、疑問点や不安に思っていることがあれば的確にアドバイスをしてくれるので安心して研究に集中することが出来ました。
(4年生・山本 大人)
私達の研究室は実際に現地に出て学ぶ機会の多い研究室で、朝日連峰や巻機(まきはた)山の植生復元活動、北海道網走市でのニポポの森づくりワークショップなど、山岳や里地里山をはじめとした様々なフィールドを持ち、体験から学ぶことができることが魅力の研究室です。
その中でも研究合宿では、地域の方々に自らが暮らしている地域の魅力を知ってもらい、環境保全の大切さを再認識してもらうことを目指しました。周辺を見て回るだけでなく、地域の方々のご自宅に直接訪問してお話を伺ったり、作業のお手伝いなどをしながら里地での暮らしぶりを体験し、そこから得たり感じたことや発見を魅力マップとしてまとめ、その成果を地域の方々の前で発表しました。発表までの準備や調査は大変でしたが、新しい発見を探す中で地域の持つ現状や文化まで触れることができ、地域性というものを肌で感じることができました。
里地里山や中山間地域について学びたい人、国立公園などの自然環境の保全・保護について興味のある人はもちろんのこと、フィールドに出て積極的に活動していきたい人、楽しみながら学びたい人にもぴったりの研究室だと思います。
(3年生・上原 謙)
私達の研究室では自然保護活動で福島県鮫川村の里山や神奈川県平塚市・ゆるぎ野、新潟県・巻機(まきはた)山での高山植生の復元などを実践しています。今まで守り育てられて生きた自然環境が維持できなくなってきている昨今ですが、里では、田畑を活用することで継続的な二次的環境や文化的景観が保全されます。そして、その田畑で収穫した米や野菜を収穫祭で売りました。販売だけが目的はなく、地域の文化などを伝えて興味を持ってもらうことで活性化にもつなげることも重要なのです。また、活動内容を紹介することで来客に研究室のことも知ってもらう良い機会でもありました。お店に寄っていただいた方々に、少しでも地域や研究室の、魅力が伝わっていたらうれしいです。
(3年生・佐々木 智樹)