2025年度 山村再生プロジェクトの紹介
2025年9月10日
皆さんこんにちは!
今回は、2025年度の山村再生プロジェクトについてご紹介します。
山村再生プロジェクトは、長野県長和町で耕作放棄地の再生や伝統文化の継承を通じ、過疎地の活性化に取り組んでいる学生団体です。現在は1〜3年生の計73名が所属し、学生の「自主的な参加」によって2008年から活動が続いてきました。
今年度のスローガンは 「攻めの山村」。
この目標のもと、「トマト班」「マルシェ班」「観光班」「映像広告班」、そして新設の「農業班」の5班に分かれ、それぞれが新たな取り組みを行ってきました。
その中から、選抜して3つの活動をご紹介します。
① 観光班:長和町ツアーの開催
今年5月、プロジェクト史上初となる「長和町ツアー」を実施しました。
「実際に来てもらわないと真の魅力は伝わらない」という想いから半年以上かけて企画したものです。当日は約20名をご案内し、蕎麦打ち体験や鷹山ファミリー牧場でのソーセージ作り、江戸時代の旅籠「お宿和田宿」への宿泊など、長和町ならではの体験を提供することができました。
② 農業班:耕作放棄地の開墾
今年新設された農業班は、毎月現地に通い、草刈りや土づくりから始めました。8月にはジャガイモ・ネギ・バジルなどの栽培・収穫に成功。さらに、その野菜をトマト班がトマトソースに使用するなど、班同士の連携を通じて「町と学生が一緒に作り上げる活動」を実現しました。
③ 山村再生プロジェクト全体:銀座NAGANOでのイベント
これまで長和町外での交流はマルシェや収穫祭が中心でしたが、今年は新たに銀座NAGANO(長野県のアンテナショップ)で、長和町の魅力を発信するイベントを計画。各班が4月から準備を進めており、さらなる発信の場を広げるために活動しています。
この他にも、マルシェ班は農大マルシェの定期出店&出店場所の増加、映像広告班はふるさとCMの制作や新たな発信方法としてYouTubeアカウントの開設、トマト班はトマトソースづくりに加えて、トマトソースを通して世田谷学童の子どもたちとの交流活動、さらには有志の学生による長和町の伝統文化である「立岩和紙」を活用した商品開発など、次々と攻めの挑戦を行ってきました。
一つひとつの挑戦の背景には「長和町の魅力を多くの人に知ってほしい」という学生の想いがあります。
私たち山村再生プロジェクトの活動は、決して学生だけで完結するものではなく、地域の方々のご理解とご協力、そして応援してくださる多くの皆さまに支えられて実現しています。そのなかで、学生自身も学びや成長を得られることこそ、このプロジェクトの大きな価値だと考えています。これからも挑戦を続け、長和町の活性化につながる活動を続けていきます。
今後とも、山村再生プロジェクトの歩みに温かいご支援とご注目をいただければ幸いです。