メッセージ

本学は今年で125周年を迎えました。創設者、榎本武揚公は欧州留学により先進的科学技術や国際法などの知識を習得し、明治期きっての国際人・科学者として、明治政府で文部、外務大臣などを歴任しました。榎本公が外務大臣の時「移民課」を設置し、日本人初のメキシコへの移住計画を進めました。そしてその計画が南米大陸のペルー、ブラジル等へと広がっていきました。
世界展開力事業は、このような国際的な視野を持つ創設者の思いに淵源するとともに、この事業により、榎本公の「冒険は最良の師なり」との格言に則り、それぞれの夢の実現と国際社会の共生が図られることを期待します。

東京農業大学では食農・環境問題の実践的な専門家を育成する取り組みを行っています。本事業では、多くの卒業生が活躍する中南米において、卒業生が経営する農園および農産物加工場に学生を派遣してインターンシッププログラムを実施するとともに、留学生には日本の農業における6次産業化(農業を単なる1次産業ではなく、加工などの2次産業、サービスや販売などの3次産業と一体化した総合的な産業に進化させる取り組み)の経験を提供します。本学の教育研究の理念「実学主義」をとおして、世界で活躍できる人材を育てます。