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農大の国際化

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農大グローバル戦略

農学は応用科学であり、研究では時代のニーズに応えて、農業全般から生物科学、さらには進化発展し続ける生命科学全般を対象とします。また、農学は地球の全ての生命が対象の実学であり、その成果は人と地球環境の調和に還元することを目指します。
本学は世界を舞台に食料・環境・健康・バイオマスエネルギーを取り巻く、農と生命を科学する大学として学生教育におけるプレゼンスを発揮するため、世界の至るところを教育研究のフィールドとし、各国トップレベルの農学系生命科学大学と連携して教育・研究活動に取り組んでいきます。
(以下抜粋)

世界の大学とのパートナーシップの強化

農学および生命科学系大学によるグローバルネットワークを構築する。

海外の大学と協定を結び連携することは、双方の学生の派遣と受入れを円滑に行えるメリットばかりでなく、学生および教職員の教育・研究のグローバル化に触れる機会を増やします。そのため、世界トップレベルの農学および生命科学系大学との連携を強化します。世界の全てをフィールドとする本学の特色を活かし、2020年までに海外協定校を現在の30校から50校に拡大します。

海外の教育・研究に触れる機会を拡大する。

本学では学生の海外での教育機会を増やすために短期および長期留学プログラムを実施しています。毎年約100名が参加する短期留学プログラムは、ブリティッシュコロンビア大学「英語&ホームステイ研修」、フィリピン大学ロスバニオス校「東南アジアで学ぶ英語研修」、西オーストラリア大学「農学系語学研修」などの語学留学に止まらず、各国の農学・生命科学系大学と連携して多様で実践的な講座と実地研修を実施していることに特徴があります。
そのプログラム内容は次のとおりです。

短期留学プログラム(平成26、27年度実施)

タイ・カセサート大学熱帯農業研修
インドネシア・ボゴール農科大学熱帯環境エコロジー研修プログラム
中国農業大学中国農業研修プログラム
台湾中興大学亜熱帯農業研修プログラム
タンザニア・ソコイネ農業大学アフリカ農業理解プログラム
ブラジル・アマゾニア農業大学アグロフォレストリー・農業実習プログラム
アメリカ・コーネル大学食品(食品安全・食品製造)専門プログラム
メキシコ・チャピンゴ大学中米農業研修プログラム
フランス・ボーベラサール学院EU食品専門プログラム
オーストラリア・西オーストラリア大学農学系語学プログラム

長期留学プログラム

長期間(1年以内)の留学制度では毎年5~10名程度の学生が海外協定校で専門教育を受けています。

今後、短期および長期派遣プログラムへの参加学生数を2020年までに倍増させることを目指し、各学科の学びを取り入れたプログラムとして再構築を行うとともに、学生が低学年から参加できるようにフレッシュマンセミナーや国際関係科目と連動させて、学生の国際化への意欲を高めます。

大学のグローバル化に向けた学園環境の整備

外国人留学生の増加と多様性をめざす。

本学の外国人留学生数は約25ヵ国230名程度(全学生の約2%程度)で、日本の大学の平均的な留学生受け入れ数に達していません。しかし、国の多さ(多様性)の面では、特色があり、中国からの留学生が40%程度、また、台湾と韓国を加えても東アジアからの留学生は50%未満であり、ASEAN諸国から23%、中南米8%、最近増えている地域は、中東(アフガニスタン)6%、アフリカ5%(タンザニア、ケニア、エチオピア等)です。
人材・人脈は大学の財産です。グローバル人材のネットワークを強化するために外国人留学生の出身国数を増加させ、2020年までに50ヵ国300人を目標とします。

「新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミット」を継続的に実施する。

本学は、「新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミット」を毎年実施しています。世界学生サミットは、世界の食料・農業・環境問題について考え、人類の持続的発展と学生自らの役割について発表し、討論する国際会議です。海外協定校から代表学生を招へいし、食・農・環境に沿ったプレゼンテーションを行い、総括討論においては食と農と環境に関する諸問題と対策および学生たちの役割について白熱した議論を展開しています。

東京農大学生サミットのページへ

Global Community Student Tutor Service学生チューター活動を推進する。

GCSTSは、GCST学生による外国人留学生等の学習面および生活サポート、およびGCST学生には日本で英語をはじめ外国語にふれる機会を与えるWinWinのプログラムです。これにより、本学の教育環境の国際化を涵養するとともに、グローバル人材の育成強化を目指します。

外国人教職員を毎年採用し、教育・研究に資する多国籍化を図る。

講義はもとより研究室の活動を重視する本学では、日常の研究室活動が学生の大学生活の中心になっています。学生が異文化を理解し、多様性や柔軟性を養うためには研究室の国際化が不可欠です。グローバル人材の育成には多様なバックグランドや考え方を持つ人材との日常的な交流が必要です。外国人教職員の採用を増やすことにより、教育のグローバル化に取り組みます。

農大流のグローバル人材育成の目標設定

本学の教育理念「実学主義」に基づく長期海外学修活動を支援する。

海外留学プログラムと並ぶ本学の海外学修支援制度である、「東京農業大学 教育理念「実学主義」に基づく長期海外学修活動」は、従来の海外農業実習のみならず、海外において農業及び農学分野に関連した体験的学修(全ての学科の学びにつなげる学習であり、実習のほかインターンシップ、ワーキングホリデー等学生自らがコーディネートしたものも対象とする)を行うことを促進するため、授業料減免措置と所定の単位の認定を行うものです。

国際機関や政府関係機関の人材育成事業を支援する。

本学の社会的使命である国際協力の観点から、アフリカ、中東、ASEAN、南米の開発途上国から留学生を受入れ、「人物を世界の畑に還す」支援を行います。
JICAが実施するアフガニスタン国「未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト(PEACE)」、「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)」により大学院で研修生を受入れています。2016年からは 「ミャンマー国農業セクター中核人材育成」事業を開始。これらは国際開発協力の観点からも重要な人材育成支援事業です。今後、毎年、総枠で15名程度受入れる予定です。2020年までに、この分野での外国人留学生を総数50名の受入れを目指します。

Special Program (Conducted in English):Agriculture, Food and Environment「英語による専門教育プログラム」をグローバル人材育成プログラムと位置付ける

全学共通科目として英語を通じて専門を学ぶ26科目を開講しています。本学教員延べ100名以上が関わる特色あるプログラムには、外国人留学生やvisiting studentなどが履修していますが、日本人学生の履修が少ない傾向にあります。今後は、本プログラムを本学学生のグローバル人材育成プログラムと位置づけ、履修者の増加を図ります。2020年までに単年度履修者数500名を目指します。

英語による専門教育プログラムのページへ

海外拠点の設置

海外協定校および海外校友会との連携を図り、本学の教育研究活動の拠点を設置します。熱帯農学分野や国際開発での実績を積み重ねてきた東南アジアや、日系移民として本学卒業生が活躍する南米などで展開を試みます。

海外危機管理の整備・強化

本学における海外での教育研究活動は、世界の至るところがフィールドであるが故に、危機管理を徹底しなければなりません。学生の安全確保を最優先とするために、危機管理委員会「海外」の設置および危機管理運用基準の設定による海外緊急対応体制の確立と、海外危機管理、海外旅行傷害保険、弔慰見舞金による事故・災害予防と保障体制の整備を行います。

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