東京農業大学
バイオサイエンス学科
機能性分子解析学研究室
研究紹介 教員紹介 学生インタビュー  
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分子の形が生物の働きを決める

「なぜ薬が効くのか、なぜ匂いを感じるのか」。一見無関係に見えるこれらの現象も、薬の分子(分子とは働きを持つ最小単位のこと)、匂い分子が遺伝子に由来するタンパク質に結合して起こるという共通点を持つ。そこで、植物からは新規の抗アレルギー分子や抗菌分子などを、昆虫からはフェロモン分子を探しだし、それらがどの遺伝子・タンパク質に結合し、どのような仕組みで生物に作用するのかを調べている。遺伝子・タンパク質解析、精密機器分析(質量分析、核磁気共鳴、X線)などを駆使し、有用な分子の創出を行い、医農薬および関連分野への応用をめざしている。


氏名 研究テーマ

矢嶋 俊介 
教授

・業績

立体構造に基づく蛋白質機能と相互作用分子の解析

病気の原因となりうる蛋白質の立体構造をX線結晶解析により調べ、その蛋白質本来の機能を取り戻すためにはどのような化合物が薬となりうるかを解析する(ドラッグデザイン)。また、細胞機能を変化させる(たとえば抗炎症作用)化合物の細胞内ターゲット蛋白質をプロテオーム解析によりつきとめ、細胞内の未知なる情報伝達系を明らかにすることを目指す(ケミカルバイオロジー解析)

佐々木 康幸
助教

・業績

放線菌の新規窒素代謝系の解析

窒素固定、硝化、および脱窒より構成される窒素サイクルは、地球上の物質循環における生命と無機窒素の接点として生物学的に重要であり、さらには農業生産 や環境問題などの実学的重要課題にも密接している。窒素サイクルは環境問題や食糧問題に極めて重要であるが、一般にはあまり理解されていない。私たちは放線菌Streptomyces属細菌に見出した報告例の無い実にユニークな新規窒素代謝系について解析し、特に環境問題(温室効果ガス)への利用を目指した基盤研究を行っている。

伊藤 晋作
助教

・業績

植物ホルモン機能制御剤の創製

植物ホルモンやその機能制御剤は植物生長調節剤として多くが実用化されている。また、近年多くの植物ホルモンの生合成経路、受容機構が明らかとなり、その機能制御剤の分子デザインが可能となってきた。そこで分子メカニズムをもとにした新奇植物ホルモン機能制御剤を開発し、その応用可能性を探る。

生物間コミュニケーション物質の解析

 

生物はコミュニケーション物質として様々な化学物質を生産している。本テーマでは、作物と農業害虫や雑草とのコミュニケーション物質について解析することで、その農業応用を目指す。

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