東京農業大学
バイオサイエンス学科
最先端技術で、生命を理解し、育み、守り、そして、人類の未来を創造する 【MOVIE】「ワタシの挑戦」清水宏文さん 【MOVIE】「ワタシの挑戦」清水宏文さん 遺伝子は生命の設計図。最先端のバイオ技術を駆使して、遺伝子の働きを解き明かし、遺伝子の力を最大限に引き出すことで、人類が抱えている食料、健康、環境保全の諸問題の解決を目指します。ボーダーレスの時代である今こそ、農学の枠を超えて、医学、薬学、工学に至る応用にチャレンジする。これがバイオサイエンスです。

新着情報
2015.03.16 第9回日本ゲノム微生物学会年会 ポスター賞授賞
細村 匡太朗さん(バイオサイエンス専攻2年)、渡辺 智 助教(バイオサイエンス学科)
第9回日本ゲノム微生物学会年会(2015年3月6日〜8日、神戸大学)において、細村匡太朗さん(大学院バイオサイエンス専攻2年)の研究発表「合成生物学の申し子“シアノバチルス”の転写装置起動の試み」、および渡辺智助教(バイオサイエンス学科)の研究発表「シアノバクテリアにおける増殖相に依存したゲノムコピー数制御機構」が評価されポスター賞を受賞いたしました。
2015.01.06 TOPページ・動物分子生物学研究室ページを更新しました。
2014.10.20 日本農芸化学会関東支部2014年度支部大会 若手優秀発表賞受賞
遠藤里佳子さん(バイオサイエンス専攻2年)
日本農芸化学会関東支部2014年度支部大会(2014年10月18日、埼玉大学)において、遠藤里佳子さん(大学院バイオサイエンス専攻2年)の研究発表「高温ストレス下におけるがん細胞の細胞周期・細胞死制御機構の解明」が評価され若手優秀発表賞を受賞いたしました。
 

遺伝子の働きを理解し、遺伝子の力を応用する

 人を含めた生物の設計図は遺伝子です。我々が元気良く生活し、考えたり、楽しく会話できることも遺伝子の力によるものです。様々な遺伝子が動物、植物、微生物に存在していますが、遺伝子の働きの多くは未解明です。以上のような遺伝子の働きを担っているのは、遺伝子から転写、翻訳されて生まれるタンパク質分子です。バイオサイエンス学科では、遺伝子の実体であるタンパク質分子が、生体の中で、どのように働くことで、生命をコントロールしているかを日々研究しています。そして、この遺伝子(タンパク質分子)の未知なるパワーを操って、健康、食料、医学、環境などの様々な分野に貢献することを目指します。現在は、農学などの分野の壁を飛び超えて、自由な研究に挑戦する時代です。バイオサイエンス学科で、創薬はもちろんのこと、薬のような食品、どこででも栽培できる植物、大きな工場に匹敵する微生物や細胞の開発に挑戦してみませんか?


最先端技術を駆使するエキスパートを養成

 学科の学びは「微生物」「植物」「動物」「生体機能分子」の4分野で構成されています。1・2年次はバイオサイエンスの根幹となる化学と生物を中心に基礎から学習。カリキュラムの履修を通して、遺伝子、そして、タンパク質分子が生体の中で働く仕組みを様々な視点から、じっくりと学びます。実験実習では、バイオサイエンスの研究活動の基礎となる、化学、微生物、植物、動物に関する基礎的技法を身につけます。
 3年次からの研究室活動では、遺伝子操作を中心とした遺伝子工学など、より専門的な技術を身につけ、講義では最先端の知識を学習します。
 最近のノーベル賞をみてもわかるように、iPS細胞、蛍光タンパク質(クラゲの光る遺伝子)、超解像顕微鏡など、生物学の領域では、革新的とも言える先端技術の開発が相次いでいます。さらに、「化学遺伝学」や「光遺伝学」などを代表として遺伝子操作・編集技術の開発も進んでいます。3年次後半からは、このようなバイオサイエンス領域の最先端技術を習得しつつ、世界に一つだけの卒業論文研究に挑戦します。


人類の未来を創造する研究を極める

 微生物、植物、動物の広範なバイオサイエンスの基礎知識を身につけるため、卒業単位の中で、必修科目の割合を高く(90単位)編成しています。卒業論文研究を通して研究に魅せられ、約4割の学生が大学院に進学して専門性の高い研究に挑戦することも、この学科の特徴です。学部を卒業してすぐに社会で活躍したい、あるいは、大学院に進学して世界中で学会発表や論文発表したい、それぞれの学生の希望に合わせて指導します。

植物分野

資源生物工学研究室 | 地球生命35億年分のパワーを活用する

微生物と光合成生物の生物機能を地球資源の確保と環境改善に生かすための基礎・応用研究を行う。具体的には、新しい生物・生物機能を探索し、酸素代謝と酸素毒性防御系の視点から代謝系を研究し応用をめざす。

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植物遺伝子工学研究室 | 植物の未知なる能力を遺伝子レベルで科学

植物の特性とその高次機能を遺伝子レベルで明らかにし、植物ウイルス遺伝子の構造と機能解析をします。また、細胞への外来遺伝子導入を行い、病害虫・環境ストレスなどに強い、高品質な作物の育種をめざします。

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動物分野

動物分子生物学研究室 | 生命現象の分子メカニズムに迫る遺伝子工学

動物の生命現象の中で、記憶を中心とした脳機能制御に注目し、このメカニズムの解明をめざしています。分子生物学、分子遺伝学、光遺伝学、生理学、行動学、リアルタームイメージングなど多彩な最先端技術を用いて基礎研究を展開し、医学部では手の届かない、 PTSDなどの疾患研究を進めています。さらに、脳と食品・栄養の関係性を明らかにする脳栄養学・精神栄養学といった新分野を開拓して、教育・食育に応用することも試みています。創薬、医療、食品開発などで活躍する脳研究者のエキスパートを養成する教育・研究活動を展開しています。

本研究室から発信する疾患研究の具体的内容(文科省科学研究費新学術領域「マイクロ精神病態」ホームページ)
http://microend.umin.ne.jp

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動物発生工学研究室 | 生殖細胞の機能と発生のメカニズムを探る

生殖細胞は、個体を作出し、次の世代を生み出すことのできるという点で、身体を構成している体細胞とは全く異なる魅力に満ちあふれた細胞です。動物発生工学研究室では、生殖細胞の機能、精子と卵子が受精して胚が発生する過程、そこで必要とされる遺伝子とその発現を制御するメカニズムについて、ノックアウトマウスやトランスジェニックマウス等を用いて研究を進めています。また、生殖細胞の機能を人為的に改良することによって、農学、医学ならびに基礎生物学の進歩に貢献することをめざしています。

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細胞分子機能分野

細胞ゲノム生物学研究室 | 細胞まるごと解析で生物機能を120%引き出す

枯草菌、ラン藻、酵母、動物培養細胞などを用い、様々なストレスに対して細胞を守る働きをする健康管理役蛋白質の働きとストレス応答の仕組みを解析。その利用による有用物質生産をめざします。

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機能性分子解析学研究室 | 分子の形が生物の働きを決める

本研究室ではテルペン系低分子から糖・タンパク質などの高分子まで機能性物質を取り扱う。機能性物質の各種クロマトグラフィーによる分離、精製を行い、各種高感度機器(質量分析 (MS)、核磁気共鳴 (NMR)、X線結晶解析)などを用いて、単離物質の詳細な分子構造を明らかにします。さらに、それらの分子の情報をもとに新規物質の開発や応用性を探ります。学生諸君には、専門知識を単に吸収するだけでなく、研究テーマの研究を通して物の見方(分子構造と作用)、考え方(応用)を身につけてもらうつもりです。

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文部科学省 科学研究費助成事業データベース
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