東京農業大学
バイオサイエンス学科
資源生物工学研究室
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地球生命35億年分のパワーを活用する

細菌、酵母などの微生物や、微細藻類、植物などの光合成生物を研究材料として、資源・環境問題に役立つ基礎研究をおこなっている。特に微生物は単細胞でありながら35億年を生き抜いたパワーを秘めており、環境変化に適応する能力、有用物質の生産をシンプルにおこなう素晴らしい能力を有している。当研究室では新しい生物機能の探索・発見をスローガンに掲げ、酸素を主眼に研究をおこなっている。研究テーマは、活性酸素防御システムに関する研究、無酸素環境における生物の代謝応答、資源・環境問題に貢献するための応用研究をおこなっている。


氏名 研究テーマ

新村 洋一 
教授

・業績

微生物、光合成生物の酸化ストレス防御システムの解明とその応用
−ストレスとの共存を目指して−

酸素は私たち生物にとって、多大の恩恵を与えた元素の一つであるが、同時に最大のストレス源でもある。生物は、常に外部ストレスに対応して進化しており、ストレスは進化の原動力でもある。そこで酸化ストレス防御力をもつ生物(微生物、光合成生物)を探索し、その能力を生理面、酵素タンパク、遺伝子、補因子レベルから徹底解析し、それを基盤とする応用を目指したい(具体的研究は詳細参照)。

 

川崎 信治 
教授

・業績

1.腸内環境や地球環境維持の立役者・嫌気性微生物に関する研究

嫌気性微生物による有用な発酵は大気中の酸素(O2)により阻害されるが、その分子機構は未解明である。食品・健康分野で活躍するビフィズス菌や乳酸菌、バイオマス産業や環境浄化分野で活躍するクロストリジウム菌などの嫌気性微生物を用い、O2による生育阻害機構の解明と有酸素発酵技術の開発を目的とする。

2.極限環境に生息する未知生物の探索と究極の環境ストレス耐性機構の解明

生物の生存が不可能かと思われる極限環境に生息する未知生物を探索する。また砂漠や真夏のアスファルトからの単離に成功した光合成微生物を用い、様々な環境ストレス(強光・乾燥・塩・高温・低温)が混在する極限環境下に単細胞で生きぬく逞しい生物の神秘を分子生物学的に解明する。単離した微生物の優秀な光合成能力を生かし、光物質生産や環境浄化への有効利用を目指す。

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