東京農業大学
バイオサイエンス学科
資源生物工学研究室
研究紹介 教員紹介 学生インタビュー  
画像

地球生命35億年分のパワーを活用する

細菌、酵母などの微生物や、微細藻類、植物などの光合成生物を研究材料として、資源・環境問題に役立つ基礎研究をおこなっている。特に微生物は単細胞でありながら35億年を生き抜いたパワーを秘めており、環境変化に適応する能力、有用物質の生産をシンプルにおこなう素晴らしい能力を有している。当研究室では新しい生物機能の探索・発見をスローガンに掲げ、酸素を主眼に研究をおこなっている。研究テーマは、活性酸素防御システムに関する研究、無酸素環境における生物の代謝応答、資源・環境問題に貢献するための応用研究をおこなっている。


学生インタビュー

未知なる微生物のもつ すさまじいパワーに感動

大学院農学研究科バイオサイエンス専攻 博士前期課程2年
三島 直

この研究室はアットホームな雰囲気で、学年を超えみんな仲がいいんですよ。たとえば、日課になっている研究室の掃除も全員でやるし、実験の空き時間に遊ぶ時も一緒に行動する。仲間と協力して何かをやることが多いですね。

僕が解析に取り組んでいるのは、大学のそばの真夏のアスファルトから単離した未知の光合成微生物で、乾燥、高温、強光下でも単細胞で逞しく生きています。実験室で極限環境を作り、そこで微生物を培養して反応を見ると、体内で特殊な色素を作って細胞を保護したり、いろんな化合物を合成して水分が体の外に出ていくのを防ごうとしたりするんです。たった一つの細胞で生きる小さな微生物にもかかわらず、すさまじい力を発揮して逞しく生育するので圧倒されます。

みなさんには、大学に入ること自体をゴールにするのではなく、入ってから何をするかをぜひ考えてほしいですね。大学というところは「やったもの勝ち」です。自分がやったことは、後で必ずなんらかの成果となって自分に返ってきます。だから、おもしろそうだと思うことに出会ったら、自分からどんどん積極的に行動していってください。

 

copyright(C)2009