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1.基礎情報
(1)特色
(2)規模
(3)組織改編等の予定
2.取組について
(1)概要
(2)プログラムとの適合性
(3)実現可能性
(4)教育の社会的効果等
(5)評価体制等
3.取組の実施計画等
(1)平成17年度
(2)平成18年度
(3)平成19年度
4.事業に係わる経費
(1)平成17年度申請経費
(2)申請予定額
(3)経費措置の状況
5.過去の選定状況
(1)選定状況
6.資料
(1)資料-1
(2)資料-2
(3)資料-3
(4)資料-4
(5)資料-5
(6)資料-6
(7)資料-7
(8)資料-8
(9)資料-9
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2.取組について

(3) 実現可能性(具体的な実施能力)

 既に述べてきたように、本学生物産業学部は各種の地域との連携やコンソーシアムの形成、さらにはプロジェクト研究を充分に蓄積して活動を行ってきた。その意味では、具体的な実施能力を大きく備えているものと考えている。実施に際しては、全学的な検討を3キャンパスの協議のもとオール農大で行い、そのもとで実践のスキームは生物産業学部に「オホーツク実学センター」を学部長のもとに付置する新たな機関として設立し、専任の教員と事務職員を配置するものとする。このセンターが「現代的教育ニーズ取組プログラム」プロジェクト委員会を設置し、教員・学生及び大学院生・自治体・産業界・市民・農家・NPOで構成する委員会で具体的な実施プログラムとスケジュールを策定していくこととしたい。

 このプログラムは3類型のプログラムの体系から構成される。第一のプログラムのコンセプトは、既存の4つの学科を基礎とした、ベーシックプログラムで第�砧犒織廛蹈哀薀爐箸掘�以下の4つのプログラムが想定される。第�兇領犒燭砲蓮∪己�産業学としての応用プログラムで、これらの全ての分野の総合化・統合化・融合化を図る学際的プログラムである。第�靴領犒燭蓮▲▲奪廛帖璽如璽箸巴楼莢C播�な課題に取り組むスペシャルプログラムである。これは5つのプログラムから構成される。この3類型のプログラムは基礎編から、地域融合化プログラムへと展開しさらに環境共生型プログラムへと、現実的具体的に段階的に発展するという内容を持つ。

 第�砧犒燭離戞璽轡奪�プログラムは各学科を母体とした4つの実学教育プログラムで、各コースに分かれる。

 第1のコースは、生物生産学実学教育プログラムである。これは、生物生産に関わる、農学の研究を媒介とした、研究教育プログラムで特に農場でのフィールドワークを中心とした教育実践を行い、オホーツクの大地を満喫できるような実践性を持つことを目的とする。いわば“森と大地の学校”教育プログラムある。

 第2のコースは、新たに設置されるアクアバイオ学を実学とした研究教育プログラムである。アクアバイオは、農大全体としても初めて総合的に取り組む研究教育分野であり、この学科が開設されることで、総合農学としての山から海までの連携した教育プログラムが実現される。アクアバイオ実学教育プログラムは、オホーツク海における漁業資源の総合的な研究教育をするばかりでなく、上流と下流の連携としてのエコシステムマネージメントから、魚付林の造成やNPO活動の教育実習プログラムまでを検討する。いわば“海洋と魚の学校教育”プログラムである。

 第3のコースは食品科学科を中心とした食品科学実学教育プログラムである。ここでは産学協同ですでに網走地ビールの開発、魚醤の開発、さらにはアイスクリームや、パンなどの地域資源としての食材を利用した、総合的食品開発や地域ブランド化の研究教育を行なっており、さらには、エミューの高次加工にも取り組んでいるプログラムである。いわば、“地域と物づくりの学校”教育プログラムである。

 第4のコースは、産業経営学科を中心とした産業経営学実学教育プログラムである。産業経営学は、第1から第3のコースまでのプログラムを産業化、ビジネス化の視点から総合的に研究教育し、それぞれのビジネスモデルの点検や創出、さらには産地ブランド化とそのマーケティング等の教育研究を行なうプログラムである。いわば“アグリとビジネスの学校”教育プログラムである。

 第�粁犒燭亮続惷軌薀廛蹈哀薀爐蓮△海譴蕕鬟函璽織襪弊己�産業学として総合化するための生物産業学融合化実学プログラムである。これは学際融合的研究教育プログラムであるので、第�砧犒燭離廛蹈哀薀狃の纂圓鯀躪臈�に集めて教育研究を行なうプログラムで、全体の総括的な位置に属するプログラムである。主として大学院生や社会人入学者を中心として教育プログラムを実施する。いわば、“実学の森アカデミア”教育プログラムである。

 第�稽犒燭�スペシャルプログラムとして、地域的な環境共生の課題に応える教育のために、以下の5つのコースのプログラムを開設する。

  • ��環オホーツク海圏広域交流教育プログラム

 東京農業大学では、学内のプロジェクト研究において環オホーツク海圏の交流を積み重ねて現在では、サハリン農業科学研究所との姉妹研究協定や国立モンゴル農科大学との姉妹校提携などの実績を蓄積してきた。これからは、広域圏交流における環境との共生の課題が重要となるので、環オホーツク海圏における交流をロシア極東・モンゴル・中国黒龍江省との環境共生に関わって国際交流と教育を行うプログラムである。

  • ��知床世界自然遺産エコシステムマネージメント教育プログラム

 知床半島は、国立公園に指定されているエリアであり、わが国では、4番目の世界自然遺産に本年度指定される可能性が大きい自然の宝庫である。ここには、環境共生を行うことを目的とした知床財団がすでにあり、こうした財団と環境NPOと大学が連携することで、エコシステムマネージメントを生物産業の視点から構築しようというプログラムである。ここでは、ボランティア活動や産業と自然の相克の課題に取り組むことも問われることとなる。

  • ��流域生態系連携活性化教育プログラム

 循環型社会の形成のもう一つの課題である上流から下流までの流域生態系循環の考え方を地域の農家・林家・漁民・市民と協同組合である森林組合・農協・漁協・生協及びNPOを総合化した流域生態系循環型のシステム作りを目指す教育プログラムである。特に人工林化した森林の放置は、土砂災害などを引き起こし、河川や海洋に影響を与え、また、農家の家畜糞尿や化学肥料の多投は河川の富栄養化を引き起こして海に影響を与え、さらに住民の生活雑排水は海に影響を与えている。こうした、流域生態系循環再構成の課題を学ぶ実学教育プログラムがこれである。具体的には、常呂川、渚骨川、網走川・網走湖、湧別川などの河川における森林・農地・市民・海洋の環境共生プログラムを実施する。

  • ��新規就農ビジネス教育プログラム

 近年、都市から新規就農を目指す住民が来道しているが、三作およびタマネギを中心とした畑作と大規模な酪農、日本最東端の稲作の中で、EUを抜いたといわれる網走で農業への新規就農を目指す人たちの教育プログラムがこれである。これは、在学生だけでなく社会人へも広く開放されるプログラムである。技術習得・マネージメント学習・金融サポートなどの具体的な実学教育プログラムを実施し地域の農業担い手の強化を目指す。

  • ��エコ・グリーン・マリン・ツーリズム教育プログラム

 これは特に重点的に行なうプログラムであるが、ベーシックプログラムと融合化プログラムとスペシャルプログラムを総合化して体験型ツーリズムとして、状況によっては地域の企業との独自のコンソーシアム体制で臨む教育・インターンシッププログラムである。具体的には、グリーンツーリズムは農家での体験を中心とした農作業主体でのツーリズムを行う企画を計画するプログラムで、森林業の枝打ち間伐プログラムもこれに加える。マリーンツーリズムは漁業体験のサケの捕獲やホタテの稚貝の選別、クジラの解体作業、地曳き網体験、海岸のゴミの回収、漁師とともに山に木を植える植林体験などを企画し、実施するプログラムである。エコツーリズム教育プログラムは、知床のボランティア活動を企画し実施する。このプログラムの実施に関しては、地域の観光協会・行政・各種協同組合・NPOなどと別個のコンソーシアムを組んで実施する。

 こうした、3類型の多様かつ複合的なプログラムは、既にそれぞれの学科で積上げられてきたものであるが、その総合化を図ろうとしている点が非常に重要なポイントであり「オホーツク学」の具体的な彫琢を行なうという点で、この「オホーツク実学センター」の推進力と求心力を高めていく事が実現可能性を大きくすると考えられる。ここで述べるオホーツク学とは、こうしたオホーツク地域の雄大な自然や、その地域に働き生活する人々の営みから学びとり、それを研究・教育に積極的に取り組むことでオホーツクの自然生態系や社会に還元しようとする全く新しい学術・研究分野である。(資料−1参照)