農生命科学研究所 Research Institute for Agricultural and Life Sciences

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実学主義の理念を支える東京農大の戦略的研究

公益財団法人 発酵研究所による寄付講座・寄付研究部門の設置について

発行日:2020年10月23日

お知らせ

2020年10月、東京農業大学内に、公益財団法人発酵研究所の助成により「酵母多様性生物学・分類学研究室」寄付講座・寄付研究部門を開設しました。

 酵母は、パン、酒などの発酵食品には不可欠の微生物で、私たちの暮らしと密接に結びついています。一方、最も単純な真核生物としてサッカロミケス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)(出芽酵母)やシキゾサッカロミケス・ポンべ(Schizosaccharomyces pombe)(分裂酵母)は、基礎生物学の重要な研究材料です。しかしこれらは、酵母のごく一部にすぎません。生物分類上の基本的単位を「種(species)」といいますが、2016年に発表された論文では、「1,700種以上の酵母のが記載・報告されている」と述べられています*。酵母は、水、土壌、植物、動物、昆虫などの多様な場所に棲息しているため、自然界には未だ報告されていない膨大な数のが存在すると推定されます。それらを含めた生物多様性に関する研究は今後ますます盛んになると思われます。

 本研究室では、表現性状に基づいた微生物分類学の手法をゲノム情報など最新情報と融合させ、新しい分類方法の開発を行い、その方法を用いて分類体系の更新(新しい分類群の発表を含む)を行うことにより現在の体系の検証を行っていきます。これらは生物多様性研究の基盤となるだけでなく、発酵・醸造に重要な役割をもつ酵母の新たな機能の発見や新たな応用や産業化にもつながり、本学の教育研究のキーワードである生命・食料・環境・バイオマスエネルギーなどの基礎から応用までの広範囲の研究への貢献を目指します。

*, Vuら、Stud. Mycol. 85: 91 (2016) https://doi.org/10.1016/j.simyco.2016.11.007

■寄付研究部門の名称
和文:「酵母多様性生物学・分類学研究室」寄付研究部門
英文:Laboratory of Yeast Systematics, Research Institute for Agricultural and Life Sciences, Tokyo University of Agriculture

■寄付者
公益財団法人発酵研究所
〒532-8686 大阪市淀川区十三本町2丁目17番85
URL http://www.ifo.or.jp/

■寄付金の使途
東京農業大学に寄付研究部門を置き、酵母の多様性生物学・分類学の研究の推進とこれに伴う関連研究の発展及び将来の社会貢献を目指す。

■「酵母多様性生物学・分類学研究室」寄付研究部門の概要 →こちらから 

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募集要項はこちらから

■研究者等
寄付申請者 山本祐司 農生命科学研究所長
運営責任者 高島昌子 農生命科学研究所 特命教授
設置世話人 田中尚人 生命科学部分子微生物学科 教授


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