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【生物的防除部会】 2019年度第3回講演会

開催日:2020年2月18日 / 発行日:2020年1月14日

お知らせ

下記のとおり生物的防除部会 2019年度第3回講演会を下記の通り開催いたします。

会員の皆様はじめ多くの方がご聴講くださいますようお願い致します。

日 時 : 2020年 2月18日(火) 午後3時00分~5時00分

場 所 : 東京農業大学 1号館 5階 541教室

講演会聴講料: 一般 2000円 

      (ただし、生物的防除部会会員・学生・農大教職員・報道関係者は無料)


演題1 「ナシ園のカブリダニ種の置換に関与する要因を探る

    後藤哲雄 氏 流通経済大学経済学部

<要旨>

1990年以降、西南日本の慣行防除ナシ園において1980年代まで記録が

なかったミヤコカブリダニ (以下ミヤコ) の個体数が増加し、分布域も拡大

したことに伴って、それまで優占種であったケナガカブリダニ (以下ケナガ)

と置換する現象が報告されている。優占種の置換要因として、両種の耐寒性

の違い、薬剤に対する感受性の違い、ギルド内捕食および競争的排除による

ミヤコの個体数の増加が挙げられている。これらの要因のうち、耐寒性の

違いと薬剤に対する感受性の違いでは、置換を説明できないことが分かって

いる。そこで、両種の薬剤感受性を1990年以前と以後に使用されていた薬

剤とに分けて調査すると共に、種間競争に着目して検討を行い、優占種の置

換要因を調査した。その結果、ミヤコがケナガと置換できない密度であって

も、ケナガに影響が強い薬剤を散布すると、ミヤコに置換することを明らか

にした。

つまり、種間競争と薬剤との相互作用によって、種の置換が促進された可能性

を示唆した。



演題2 「天然からの抵抗性誘導物質の探索とその作用機作」

    瀬尾茂美 氏(農業・産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門)

<要旨>

病原体や害虫の攻撃に対して植物はサリチル酸、ジャスモン酸、エチレン

などの防御物質を生産することにより対処している。これら防御物質のうち

でも病原菌や害虫を直接殺すことなく病害虫抵抗性を誘導する物質は、耐性

菌や薬剤抵抗性に対抗しうる素材として注目されている。しかし、これまで

見つかった抵抗性誘導物質の多くがサリチル酸経路を活性化するタイプであ

る。

サリチル酸が有効でない病害も多数あることから、新たな作用点を有する抵抗

性誘導物質を見出すことは重要である。本発表では、演者らがこれまでに天然

から見出したジャスモン酸経路非依存的な害虫抵抗性誘導物質やエチレン経路

を活性化する抵抗性誘導物質について紹介したい。

  

*講演会終了後、講演者らを囲んでの懇親会(参加費3000円)を予定しています。ぜひご参加ください。


お申込みの際は、①所属②お名前③講演会への参加・懇親会への参加の有無をお知らせください。


¶講演会への参加申し込み・お問い合わせは

生物的防除部会事務局 厚井 隆志 takashi.koi@nifty.ne.jp まで

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