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農学研究科 造園学専攻

農学研究科 造園学専攻

指導教授

國井 洋一(教授) 博士(工学)
造園において欠かすことのできない測量技術の発展形である、空間情報技術による造園空間の形成や3次元情報の取得手法について研究指導を行う。写真測量やレーザ測量、GNSS(GPS)、GISといった各種技術により、日本庭園や都市公園、自然公園などの幅広いフィールドに対する定量的な情報を取り扱う。さらには、得られた情報をわかりやすく表現するために、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)によって視覚的に提示する方法論についても研究指導を行う。

鈴木 誠(教授) 博士(農学)
造園空間の原点である庭園を主対象に、時代的な庭園の成立、風土と庭園との関係、庭園の地域性と国際性などについて研究指導する。各国の庭園論、居住環境形成論、外国人留学生に対しては日本庭園論を重視した内容を主テーマに、文献解題による学理的研究、事例空間を取り上げてのデザイン研究、さらに国際比較研究を通じて、創造的計画処理能力開発につながる指導をする。

鈴木 貢次郎 (教授) 博士(農学)
広い分野を対象とする造園学の中でも、特に植物を考究する。植物は食料(糧)、大気浄化、有機物の分解の働きがある他、心理的効用、音楽、文化、茶道等の文化に融け込んでいる。日常、忘れてしまっている植物の意義を、アジアの冷温帯~亜熱帯モンスーン気候にある豊かな植物資源と文化からみつめ、その意義を学び、展開を図る。主にとりあげている研究課題は、ユリ科植物の繁殖生態、里山の構成要素とその活用、巨木の成立要因、緑地のあり方とその意義、サクラの品種と文化の成立、植物を重視した環境教育、生垣等の伝統的技術による植物の利用と生態等である。

服部 勉(教授) 博士(農学)
日本各地に点在する歴史的な日本庭園を中心に、近代以降に世界各地域に造られた海外の日本庭園を主なフィールドとし、その庭園の変容過程と社会的背景との関連性、空間構成上の特徴、庭園の造園史的評価とその意味など。また庭園、名勝、史跡、歴史的なまちづくりなどを含めたランドスケ-プ遺産をこれからの未来においてどの様に引き継ぐべきかを考える上で必要な保存・修復・復原・利活用計画と維持管理運営手法などの検討。

金子 忠一(教授) 博士(造園学)
都市計画や農村計画に代表される地域レベルでの緑地を中心とした環境計画・設計の方法と手法について研究指導する。都市の公園緑地論、緑地保全論、公園・レクリエーション管理論、ランドスケープデザイン論等を具体の研究テーマに、文献解題による学理的研究、対象事例を取り上げての計画学的研究、設計コンペ、フィールドワークを通しての実践的研究を行ない、創造的な計画処理能力の開発につながる指導をする。

高橋 新平(教授) 博士(農学)
Ground cover plants(地被植物)と芝草(Lawns, Turf.)を主対象に様々な生育環境と生育や形態変化との関連性を調査分析し理解する研究を通して緑環境の修復や保全、緑化や管理、マネージメントに展開できるよう探求する。

水庭 千鶴子(教授) 博士(学術)
植物による環境改善および植物と環境の相互作用の解明
 都市空間における植物の利用は、私たちの生活の質の向上につながっている。しかし、さまざまな場所での緑化は、植物にとっては過酷な環境であることが多い。このような環境での植栽技術や開発、植物の耐性に関する研究などを行う。このほか、花や緑が人間心理に与える効果や影響、植物が私たちのもたらす空気浄化の影響、緑化植物の生育特性などの探求を行う。健全な緑化空間が保全できるよう、多角的視点から緑化をとらえ、よりよい緑環境の創造につながる研究をおこなっている。

山崎 元也(教授) 博士(工学)
社会資本の基盤である道路、都市や自然地域、公園において、感性工学手法を用いた、景観計画、環境デザイン、景観建設・技術の確かな知識について研究指導する。具体的には先にあげた社会インフラストラクチャーと造園空間に関する総体的思考能力、研究開発能力、調査解析能力の向上に図る。具体的には、道路設計、公園施設設計、都市街路等の計画から施工、維持管理において、これから21 世紀の新たな設計デザイン能力の開発につながる指導をする。

指導補助教員

粟野 隆(准教授) 博士(造園学)
わが国を代表する文化的所産のひとつである伝統的日本庭園を対象に、原始古代から近現代に至るまでの様式の変遷、空間構造と意匠、作庭技術、保存・修復方法について研究指導する。日本庭園は外来思想(浄土変・禅・茶など)を日本化することによって独特の様式を獲得したものであり、東アジア庭園史(日本・中国・韓国・台湾)の全体の編成を射程した調査研究を展開しつつある。また、名勝等に指定されている歴史的庭園は、経年変化、自然現象、過剰な公開活用などによって、日々劣化し、壊れてゆくものであり、庭園が壊れるメカニズムの解明と、そのための保存・修復方法の研究に取り組んでいる。

授業担当

阿部 伸太(准教授) 博士(造園学)
日本をはじめ世界には魅力的な都市や地方がたくさんあります。緑地計画学は、緑と調和した個性ある地域づくりのための学問です。地域の自然・文化が息づき誰もが訪れたくなるまちづくり、暮らす人々が活きいきとできる住宅地形成などは、これから益々大切になっていきます。こうした地域の将来を方向づけるプランニング(計画)とその具体的な風景を描くデザイン(設計)の技術や考え方に関する研究や制作を行い社会へ発信していきます。

荒井 歩(准教授) 博士(農学)
景観という現象を、風景地計画論的および工学的、地理学的観点から幅広く扱う。環境影響評価における景観アセスメント手法の構築、操作論的な立場における町並みの景観計画、都市近郊における農環境の景観構造の解明、農山村の生業に基づく生活の眺めを扱う文化的景観調査等を具体的な研究テーマとする。実例空間を取り上げての景観計画を試みると共に、フィールドワークを通しての実践的な研究を実施する。

福岡 孝則(准教授) 博士(学術)
専門は都市域におけるランドスケープデザイン、みどりのまちづくり。その中でも特に公園などオープンスペースの計画及びデザイン手法、オープンスペースを活かした都市デザイン手法、縮退都市における空地の計画手法、グリーンインフラの計画整備手法などに焦点をあて、実践的な課題(コンペ、プロジェクト等)を通して創造的に考え、成熟時代の都市・地域創成のための計画設計技術習得を目指した研究・設計指導を行う。また、国際的なデザイン実務経験や建築など周縁領域での教育経験も活かし創造的で実践的なランドスケープアーキテクト育成を目指す。

非常勤講師

濱野 周泰(教授)博士(生物環境調節学)
造園植栽の代表植物である造園樹木を主対象に、新樹種開発を含む造園樹木の分類、樹体構築、生態環境に応じた適正植栽域などの解明につながる研究指導を行う。南北に長い日本列島の地理的特性から、わが国で用いられる造園樹木の樹種は膨大な数に上る。これらの識別・検索法、自然分布と植栽分布の解明、各種造園形式と植栽との関連等を研究指導し、各種の環境に適して健全に生育する造園植物と植栽法の技術に関する研究指導をする。

Welch, Patricia(ホフストラ大学)
高塚 敏
蓑茂 寿太郎

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