メニュー

応用生物科学部醸造科学科 醸友会

フランス短期研修に参加して

醸造科学科2年 佐藤 祐吾

 平成18年度フランス短期研修のメンバー14人で8月21日から30日までフランスのI.S.A.Bという大学に短期留学しました。滞在 中はI.S.A.Bの学生4人に毎日色々な所へ連れて行ってもらい、パリのエッフェル塔や凱旋門、ヴェルサイユ宮殿や様々なガーデン などを見学して回りました。
 最も印象に残り、感動したのがアミアンの大聖堂でした。アミアンの大聖堂は高さ42メートル、奥行き145メートルもある完璧な ゴシック建築物で、フランスで最も大きい大聖堂です。
 大聖堂の正面には3つの大きな扉とそれらを飾る彫刻群があり、上の方まで繊細にデザインされた壁を見上げると、言葉が出な いくらいの美しさでした。
 中に入ると高い天井から光が差し込み、聖堂内全体を明るくしていました。キリストにまつわる彫刻物や絵画が多く飾られ、色 付けされた彫刻もあり、イエスの生涯や最後の審判などが表現されていました。奥のステンドガラスは赤や青の光を放ち幻想的 な雰囲気を感じさせました。ヨハネの遺骨と呼ばれるものも収められていて、金のメッキで飾られていましたが、さすがに古いもの で、少し怖かったです。一角には聖堂の作られた経緯などの文章や絵が展示してありました。椅子に座って一息つくと、とても広 い空間ですが静寂に包まれていて気分の落ち着くところでした。
 夜10時からのアミアン大聖堂のイベントでは入り口に彫刻された無数の彫刻群や高いところに彫刻された像が暗闇の中からそ れぞれ鮮やかに色づきだし、とてもきれいで、不思議な夢を見ているようでした。
 また、勉強になるところではチーズ工場やシャンパン工場の見学にも行きました。チーズ工場では3種類のチーズを扱い、それ ぞれの特徴、製造方法を伺いました。いただいたチーズには今まで食べたことのないものが多く、臭いも強烈でした。
 シャンパン工場は小さい工場とフランス大手マム社の工場を見学しました。個人の工場ではブドウから果汁を搾り出す機械から 瓶詰めに使われる機械まで見学し、製造工程を教えてもらいました。
 ブドウ畑に連れていってもらい、ブドウの見学、試食もしました。製品の良し悪しはその年のブドウの出来で決まると聞きました が、食べた時のブドウはまだ熟してなく、酸っぱいものでした。いただいたシャンパンはとっても美味しかったです。
 大手の工場では日本語のビデオで説明してもらい、見学者用のコースを回りました。コース内には古い器具が多く展示してあり 興味をそそられました。こちらでは甘口と辛口のシャンパンを用意してくれました。
 これらの見学はとても勉強になり、よく理解できました。他にも感動するような体験が色々できて本当に楽しかったです。
 I.S.A.Bの4人とも仲良くなり、本気で日本に帰りたくない研修でした。またいつか先生も含めこのメンバーでフランスに行きたいです。

ページの先頭へ