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知れば知るほど面白い 農学の不思議 VOL.4  

美しい公園や風景の値段?!

たとえば、ケニアにある国立公園には多くの観光客が集まり、外貨獲得のトップになっています。その総額は年間4.5億ドル。もちろん、この額は国立公園を舞台として旅行業が成り立っているのですから、すべてが外部経済といえるわけではありません。しかし、ケニアの国立公園からトラやゾウが消えたら、その魅力は半減してしまうでしょう。つまり、1頭のライオンが年間2.7万ドル、ゾウが2万ドル稼いでいるともいえるのです。

また、ナイアガラの滝付近にあるホテルでは、部屋から見える風景の善し悪しで宿泊代が4段階に分かれているほか、裏磐梯にあるホテルでも、部屋からの眺めによって2000円の差があるといいます。

このように風景には経済的価値があるのです。戦後、物質的豊かさを追求してきた私たちですが、いま田舎暮らしが注目されています。農村には人の心を癒す風景があり、その価値をさまざまな角度から評価する必要があります。これにランドスケープの外部経済が関連し、真の日本的風景に接した生活ができるように進化した農学は取り組んでいます。

(ランドスケープデザイン研究室)

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