東京農業大学大学院 Graduate School of Tokyo Univ of Agriculture

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「農」の進化に、挑み続ける

"生きる"を支える

『人物を畑に還す』から
『人物を世界へ還す』へ

生物産業学研究科委員長 メッセージ

生物産業学研究科委員長 西野 康人

 生物産業学研究科のある北海道東部オホーツク圏は、世界自然遺産である知床や奇跡の海と称されるオホーツク海に代表される豊かな自然環境に囲まれています。これら環境を背景として世界有数の農畜林業・水産業が成り立っている地域です。本研究科では、このような陸圏・水圏の自然と一次産業のある立地を活かし、自然・生命・食料・地域経済を統合する教育・研究を実践しています。

 本研究科での学びの基盤となる学問領域は「生物産業学」です。「生物産業学」は、自然生態系の保全や生物資源の生産、生物資源を活用した食品・香り・化粧品等の開発・製造および流通・経営、これら「生産―加工―流通」という社会の仕組みを統合した実践的学問です。生物資源を利用した生物生産の仕組み、それらの利用・加工への応用、資源や生産物の流通を統合的に学んでいきます。個々の専門領域の学びを深化させるとともに、個々の学びの社会における位置づけを理解する。理系と文系の学問分野を相互に補完させた文理融合の教育体系に基づき、「生物産業学」が包括する領域の学術分野の理論と応用に関わる研究・教育を行っています。

 配置されている専攻は、博士前期(修士)課程では北方圏農学専攻、海洋水産学専攻、食香粧化学専攻、自然資源経営学専攻の4専攻、博士後期課程では、自然科学と社会科学からなるこれら4専攻を統合し、融合型の専門教育体系を敷いた生物産業学専攻の1専攻です。

 本研究科での学びは、「生物産業と自然環境の調和した持続的循環社会の構築」を目的に生物産業学の教育・研究を行うことによって、生物産業学の発展に寄与し、地域社会のみならず国際社会にも貢献する個性豊かな人材を育てることを目標としています。

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