地域環境科学研究科長委員長 メッセージ
地域環境科学研究科長委員長 竹内 康
地域環境科学研究科は林学専攻、農業工学専攻、造園学専攻、地域創成科学専攻の4専攻からなっており、これらの専攻は学部の4学科の上部に位置する形で設置されています。
学部教育では、山村地域から農村地域を経て都市地域に至る「地域」を対象とし、各地域が抱える問題とその解決法について、広い視点を持てるような教育・研究がおこなわれていましたが、大学院ではそれぞれの専攻内で研究課題を広い視野で捉えつつより深く掘り下げて考えることが大きく異なる点といえます。地域と環境について理解するためには長期にわたった観察や観測を続けて得られる結果が必要になります。また、いくつもの場所での調査を繰り返す場合もあるかと思います。一方、実験室内でも多量の試料を目の前にして、実験することが求められるほかに、国内外の研究者が行ってきた関連研究をレビューすることも必要です。
このような学びを経て、最終的には身近な地域から地球規模に至るまでの地域環境に関する諸問題に関する高度な理解力と課題解決のための専門知識、調和ある地域環境を構築するための生物資源の保全・利用・管理に関する専門知識と専門技術、さらに取り扱う諸問題の社会的意義を自覚し、責任感を持って課題解決にあたることが出来る高度な倫理観と使命感を持つ人材の育成を目標としています。