東京農業大学
バイオサイエンス学科
動物分子生物学研究室
研究紹介 教員紹介 学生インタビュー  
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生命現象の分子メカニズムに迫る遺伝子工学

高等動物は約3万個の遺伝子を使い分けることによって、発生・成長・恒常性維持、さらには記憶・思考・感情といった脳高次機能など、さまざまな生命現象を制御している。当研究室がめざすのは、生体の恒常性維持や脳機能などの生命現象の分子メカニズムの解明。遺伝子組み換えマウスを作出し、分子生物学・行動学・生理学・イメージングなどの多彩な手法で解析を進めている。さらに、医学・農学的応用も見据えて、脳疾患モデルマウスの作出、遺伝子治療に向けた遺伝子工学的技術の開発、生体内分子イメージング、脳機能維持に必須な栄養素の検索も試みている。


学生インタビュー

「こころ」がどこまで物質的かを自分の目で確かめたい

大学院農学研究科バイオサイエンス専攻 博士前期課程1年
野本 真順

人間の「こころ」という精神的なものが、どこまで物質によって左右されているのか。それを自分の目で確かめたくて、この研究室を志望しました。研究の一番の魅力は、教科書ではなく、なまの自然現象を通して学んでいけること。この現象を目にしたのは自分が世界で初めてかもしれないという、わくわく感があります。

研究テーマは「ビタミンAが記憶能力にどんな影響を与えるか」です。脳という未知の領域に人の手がどこまで及ぶのかを追究しつつ、研究の成果を記憶力低下の予防などに役立てていけたらと考えています。

この研究室はオンとオフの切り替えがはっきりしているのが特長。研究も遊びも、やるときは思いっきりやります。一人ひとりが独自の研究テーマを持たせてもらえるので、大変な反面やりがいも大きいですよ。なかには、お菓子の依存症はあるかといったユニークなテーマに取り組んでいる人もいます。

やる気さえあれば勉強はあとからついてくるもの。自分が興味をもっていることに真っ正面からぶつかっていってほしいですね。

 

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