東京農業大学

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ニュースリリース

「香り」で公園の再生を 馬事公苑前の緑地改修

2009年4月22日

教育・学術



造園科学科造園地被学研究室・都市緑化技術研究室が造成後、年数が経ち老朽化したり、荒廃したりしている全国の公園緑地の安全・安心と快適性を担保する再生策の範とすべく、世田谷区と共同して、農大前のケヤキ広場に隣接する馬事公苑前緑地の改修工事に取組んだ。
 事前に研究室の院生・学部生で作成したプラン(四季を織りなす新たな香り手法で都市緑地を再生)は昨年度、行われた環境省の第2回「みどり香るまちづくり」企画コンテストで見事「におい・かおり環境協会賞」を獲得した。
 再生工事のポイントは樹勢の明らかに弱っている樹木を間伐し、少しでも明るく快適で区民の癒し空間となるように「香り」をコンセプトとし、芳香性樹木による混植垣、ツルバラ等の混植スクリーン、花物を植栽した季節による入替用コンテナの設置、緑地の中央に位置するトイレの壁面緑花などを行った。この他、縁取り材としては信楽焼の陶板を多用し、間伐した樹木の幹や枝のチップを公園内の簡易舗装材として活用するなどアイデア満載。
 設計・施工のリーダーは、3年生で(株)和泉園常務取締役でもある37歳の白井真一君である。(造園科学科 教授 近藤三雄)

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