平成18年度文部科学省「現代GP」「特色GP」の教育支援プログラムに採択
2006年8月7日
教育・学術
多摩川源流域における地域再生と農環境教育
- 多摩川源流大学の設置による地域再生プロジェクト –
平成18年度から平成20年度
取組担当者 地域環境科学部 森林総合科学科 宮林茂幸 教授
取組概要
今日の高度情報社会は、物に溢れた豊かな生活環境を手にした。しかし、その社会は、ともすれば「知識の陳列棚」と化し、「知恵」として生かすことを失う可能性がある。そこで、知識を知恵に昇華する一方策として、地域に根ざしてきた自然と調和した伝統文化を体験学習させることがある。農山村の人々は自然から多くのことを学び「知識」を得て、自然と一体化した「知恵」として固有の地域文化を生み、発展させてきた。この伝統的な原体験を追体験する教育的効果は計り知れないほど高い。
本取組は、様々な専門分野の学生に対して源流域(農山村)の文化を体験学習する機会を与え、環境学生を養うとともに、存続の危機にある源流域の活性化にも寄与する。すなわち、源流域の自然や多様な文化を学び、実践することから、源流域の変遷と成り立ちを教育し、源流域に人物を還し、地域の再生に関与する人材の養成を目的とする。
■特色GP
学生主導型体験学習が拓くキャリアデザイン
平成18年度から平成20年度
取組担当者 短期大学部 栄養学科 安原 義 短期大学部長・教授
取組概要
本学は、実学主義を教育理念として、実験・実習に力点を置いたカリキュラムを編成し、実践力・即戦力となる卒業生を多く輩出してきた。特に実学教育を具現化した学外体験実習は、大学で学んだ知識の深淵化と現場での柔軟な知識の習得に大いに役立っており、実践力・即戦力の高い本学卒業生の特色を形成する重要な役割を果たしてきた。
近年の少子化、意識の多様化や社会ニーズの変化に対応するためには、実習に臨む学生のモチベーションを上げる必要がでてきた。学生主導型の学外体験実習は、受入先と学生間の連携を重視した双方向型の事前・事後教育システムであり、これにより実習への満足度を高めることをめざす。更に、経験の異なる人との共同作業や社会的経験を高めることは、自らのキャリアデザイン構築に結びつき、ひいては地域で活躍する指導者養成に繋がる。