未知なる微生物のもつ すさまじいパワーに感動
大学院農学研究科バイオサイエンス専攻 博士前期課程2年
三島 直
この研究室はアットホームな雰囲気で、学年を超えみんな仲がいいんですよ。たとえば、日課になっている研究室の掃除も全員でやるし、実験の空き時間に遊ぶ時も一緒に行動する。仲間と協力して何かをやることが多いですね。
僕が解析に取り組んでいるのは、大学のそばの真夏のアスファルトから単離した未知の光合成微生物で、乾燥、高温、強光下でも単細胞で逞しく生きています。実験室で極限環境を作り、そこで微生物を培養して反応を見ると、体内で特殊な色素を作って細胞を保護したり、いろんな化合物を合成して水分が体の外に出ていくのを防ごうとしたりするんです。たった一つの細胞で生きる小さな微生物にもかかわらず、すさまじい力を発揮して逞しく生育するので圧倒されます。
みなさんには、大学に入ること自体をゴールにするのではなく、入ってから何をするかをぜひ考えてほしいですね。大学というところは「やったもの勝ち」です。自分がやったことは、後で必ずなんらかの成果となって自分に返ってきます。だから、おもしろそうだと思うことに出会ったら、自分からどんどん積極的に行動していってください。 |
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