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藤原 駿朗 Shunro FUJIWARA

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天神ビジネスセンターⅡ

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ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)

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Oiso-Sukiya-House

学生時代や大学で学んだこと(印象に残っている授業・実習、卒業論文、今の仕事に役立っていることなど)は何ですか?

私の父は、グラフィックデザイナーでした。高校3年生まで、私は「デザイン」という分野にほとんど興味がありませんでした。ある日、父の書斎に入り、イサム・ノグチが手がけた「モエレ沼公園」の本を見つけました。

“大地を彫刻として、地球を掘り込む”

そのとき初めて、ランドスケープデザインという仕事に魅力を感じたことが、私の始まりでした。大学の授業では、特にデザイン演習が印象に残っています。自分でテーマを考え、対象となる場所を決め、そこにどんな空間をつくるのかを考える。たくさんのアイデアを出し、試しながら、この場所に本当に必要なものは何なのかを考えていきます。そのためには、場所の歴史や背景、地形、植物、人の動きなどを深く知る必要があります。場所をよく知ることで、少しずつこの場所のあるべき姿が見えてくる。

この考え方は、今の仕事でも大切な軸になっています。

生態系、造園の歴史、植物の剪定、測量技術など、一見すると別々に見えることも、ランドスケープを考える上ではすべてつながっています。自分の目で見て、触れて、感性で捉えることの大切さを学んだ期間でした。

藤原さんの代表的なプロジェクトや、仕事をするうえで苦労したことや、やりがいなどを教えてください。

私は26歳のときに独立しました。最初の仕事は、1本の木を植えることでした。小さなアパレルショップから「街に開かれた場所にしたい」という相談を受け、店先にミモザの木を植えました。ただ木を植えるだけではなく、その木が育った先のことも考えました。剪定した枝でブーケをつくるワークショップをしたり、店のディスプレイに活用したり。

1本の木を植えることから、新しい出来事や人とのつながりが生まれていく。私は、その先の物語までつくることが、ランドスケープデザインの面白さだと思っています。

現在、私たちの会社「オリザ」では、ホテルや公園、商業施設、都市計画など、年間100件以上のプロジェクトに関わっています。ランドスケープだけでなく、インテリアグリーンや個人のお庭、日本庭園など、さまざまな場所の環境をつくっています。

デザインして終わりではありません。自分たちで植物を植え、その後のメンテナンスまで関わり、つくった場所が時間とともにどう変化していくのかを見続けています。

ランドスケープの仕事は、今この瞬間だけの場所をつくる仕事ではありません。10年後、20年後、100年後に、その場所が誰かの記憶に残っているかもしれない。そこで過ごした時間が、その人の人生の一部になるかもしれない。私は、そんな場所をつくることができる仕事だと思っています。

高校生たちに向けてひとこと、メッセージをお願いします。

私自身、高校3年生までデザインに興味がありませんでした。たまたま父の書斎で一冊の本を手に取ったことが、今につながっています。だからこそ、いろいろなものを見て、触れて、自分が「面白い」と思うものを大切にしてください。その小さな興味が、いつか自分の仕事や人生につながっていくかもしれません。

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模型作成風景

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造園施工現場での様子(中央が藤原駿朗氏)

藤原 駿朗 Shunro FUJIWARA

1990年 東京生まれ。2012年 東京農業大学造園科学科卒業。(株)グリーンディスプレイを経て2016年オリザランドスケープデザインオフィス設立。2018年(株)オリザに組織改組。代表作に星野リゾート界蔵王、天神ビジネスセンターII、TRUNK(HOUSE)、Aesop Tokyoなど。

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