造園科学科100周年記念シンポジウムを開催しました
造園科学科100周年記念シンポジウムー農大造園の100年を振り返り、これからの100年を展望するー を開催しました。
シンポジウム後の記念撮影
〇当日の様子
開催概要
〇日時:2024年5月18日(土)13:00~15:00
〇会場:東京農業大学百周年記念講堂(世田谷区桜丘1-1-1)
〇申込:不要[無料]
〇主催:東京農業大学地域環境科学部造園科学科・大学院造園学専攻
〇開催趣旨
大正13 年(1924)に上原敬二により創設された東京高等造園学校(現・東京農業大学地域環境科学部造園科学科)
は現在に至るまでに、およそ12,000 名の卒業生を社会に輩出してきた。その仕事は造園・建設業、公務員、緑化・生
産、観光・地域づくり、教育まで多岐にわたる。私たち造園家は庭から公園緑地、そして都市緑地から国土スケール
まで、マルチスケールのあらゆる屋外空間の創造を担う職能であり、卒業生は職能の拡大の流れの中で活躍の場を広
げてきた。一方、造園分野の仕事は調査、計画・設計、材料・施工、管理・運営などがさらに細分化され、「造園家の
仕事」が見えにくくなっているのも現実であろう。その土地のもつ自然の力を生かし、自然と共生する都市・地域を
デザインする私たちの仕事には今後どのような課題と可能性があるのだろうか?
本シンポジウムでは、上原敬二、龍居松之助、井下清らの燃えるような造園への情熱を改めて学びながら農大造園
の100 年を振り返り、さらに公務員、建設系、植物系、計画・設計系の各領域で活躍する卒業生5名の仕事を手がか
りに、成熟社会における「造園家の仕事」を共に展望するものである。
〇プログラム
13:00 ~ 13:40 農大造園の100 年を振り返る 粟野隆[東京農業大学 教授]
13:40 ~ 15:00 造園家の仕事からこれからの100 年を展望する モデレーター:福岡孝則[東京農業大学 教授]
〇登壇者
・岸 孝[プレイスメディア]
PLACEMEDIA 取締役パートナー。東京農業大学 大学院農学研究科造園学専攻修了後、同年PLACEMEDIA入社、平成30年より同社取締役パートナー。東京農業大学非常勤講師、工学院大学非常勤講師、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)、技術士(建設部門:都市及び地方計画)、1級造園施工管理技士。「GINZA SIX GARDEN」「石垣市庁舎」「九段会館テラス」など多数の設計に従事。
・田留 健介[東京農業大学]
東京農業大学 学術情報課程 准教授。平成23年 東京農業大学大学院 農学研究科 造園学専攻 修了後、同年埼玉県自然 学習センター入職。菌類・植物の多様性に関する教育普及業務に従 事。国立科学博物館と協同で地衣類の調査研究も実 施し、令和元年 第61次南極地域観測隊 陸上生物調査班に採用。南極大陸セール・ロンダーネ山地の地衣類の調査を行 なう。令和4年 東京農業大学で論文博士(農学)を取得。令和5年より現職。
・田中 希依[国土交通省]
関東地方整備局 国営昭和記念公園事務所 調査設計課長。平成28年 東京農業大学 地域環境 科学部 造園科学科卒業後、同年国土交通省に入省。九州地方整備局 国営海の中道海浜公園事 務所、国土交通省 都市局 公園緑地・景観課、都市計画課などを経て、令和4年4月から現職。 現在、国営昭和記念公園における再整備事業、明治記念大磯邸園の整備等に従事。
・樋口 康成[日比谷アメニス]
日比谷アメニス 社会環境部 担当課長。平成19年 東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科 卒 業。同年入社。官庁現場7年経験。国営昭和記念公園・森林公園、UR越谷レイクタウン、品川区や 北区の公園整備に従事したのちに営業へ異動。公共工事・管理案件の営業に従事。Park-PFIで は豊島区のイケサンパークや横須賀市のソレイユの丘の営業担当を担う。カタール国で開催の 2023ドーハ国際園芸博覧会ではJVの施工担当責任者として現地入りし日本庭園を整備。
・細野 達哉[バイオカルチュラル・デザイン]
国分造園の3代目。(株)バイオカルチュラル・デザイン代表取締役。平成20年 東京農業大学 大学院農学研究科造園学 専攻修了。平成30年に文化庁助成金を得て米国ポートランド日本庭 園にて1年間の在外研修を行う。代表作に「ふふ日光テラス」。(株)市川造園の職能開発を担い 「緑師(みどりし)」を提唱。他方、津軽三味線奏者「福居一岳」としても活動する。1級造園技能士。1級造園施工管理技士。樹木医。自然再生士。登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。