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造園科学科

令和2年度造園大賞受賞者決定のお知らせ

  • 各位
     第45回 令和2年度造園大賞受賞者は,下記の通り決定致しましたのでここにご報告申し上げます。
     受賞者の皆様おめでとうございます。
     なお毎年開催しております造園大賞授賞式(みどりのフォーラム)につきましては,コロナウィルス感染症対策のため,中止と致しました。賞状及び記念品につきましては,造園科学科教員により受賞者の方々にお渡し致します。
     現在,受賞講演内容をとりまとめており,本年度後期に開講される学部講義(演習)などでご披露する予定です。
     関係方々におかれましては,今後共ご支援ご高配を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

  • 1.山田茂雄様(第16期,昭和47年3月卒)
受賞タイトル
 母畑温泉八幡屋旅館の庭園・「秋田 森のテラス」等土地の力を喚起した造園活動
受賞理由
 山田茂雄様は本学農学物農業工学科を卒業後、綜合庭園研究室にて中島健氏に師事したのちに、山田茂雄造園事務所を設立し幅広い造園作品を手掛けてきました。特に、「母畑温泉八幡屋旅館の庭園」においては、自然地形・地盤を生かし、石と木と水で巧みに演出、そしてその中の人々をも演出要素にして、その場所・その土地に相応しい庭づくりは高く評価されています。その土地の力を生かした庭づくりは、他にも「東京森のテラス」や出身地郷里の「秋田 森のテラス」にて実現されています。土地の力や自然への深い理解、そして人と自然との共生を意識した作風、質の高い場所の体験の共有まで、山田茂雄様の一連の造園家としての活動が高く評価されました。

2.山村文志郎様(第15期,昭和46年3月卒)
  山村 眞司様(第17期,昭和48年3月卒)
受賞タイトル
 「近江・鈍穴流花文」の伝統的庭園技法の保存継承と現代の造園事業への応用展開、地域社会・文化への貢献に関する業績
受賞理由
 山村文志郎様は庭園流派「鈍穴流」花文の5代目継承者として、弟の山村眞司様と共に、鈍穴流の保存に努めるとともに、鈍穴流にもとづいた作品作りを積極的に推進し、大著「花文の庭」を近藤三雄名誉教授とともに著されました。これは、日本の近代庭園史研究においても重要な情報を提供するものです。加えて、花文造園土木のかたわら、「東洋石創」を立ち上げ、造園事業にとどまらず、建材事業・景観事業に取り組み、花文の地元である「五個荘」の景観保全に物心両面に尽力し、地元滋賀県の造園業界の発展および社会貢献を行なったことが高く評価されました。


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