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造園科学科

横尾陽奈子さん(景観・緑地環境マネジメント研究室4年生)

 転勤でいくつかの地方都市に住んだ経験から、風土の違いが面白いと感じ、それを作り出す暮らしや景色といったものを深く知りたいと漠然と考えていた中で、造園は歴史や文化、植物や工学といった技術分野、環境問題などの現代社会の問題まで網羅することを知り、興味を惹かれ志望しました。

 授業を通して景観分野に興味をもち、景観・緑地環境マネジメント研究室に所属しています。ゼミでは、人の営みが作り出してきたながめを評価したり、活かしたりするにはどうすればよいのかという、景観を軸に、様々な空間での具体的な調査・評価の手法や計画の立て方の研究を学び、それぞれの卒業論文に活かしています。
 考えや調べが甘い箇所、前回指摘を受けた点をどう改善したのか、答えの無い問いかけなど、厳しくもとても鍛えられる時間です。また、希望者は自然地域でのボランティアに参加することもできます。

 入学前は真面目に勉学に励むぞと決意していたものの、一人暮らしでやりくりに失敗して食費を切り詰めて体調を崩したり、課題の提出日付近にアルバイトのシフトを入れた自分を恨んだり、作品作りや収穫祭の準備など真面目な活動のほかにも、部室に入り浸っていた書道部での活動など、目の前のことに必死な普通の大学生でした。

 しかし、コロナ禍ではその普通の大学生活が送ることが一番難しいと思います。この状況で何が出来るのか、そして地域や暮らしといったことをこれまで以上に考える必要があると感じています。新しい生活様式について考えていく上で重要な学問と言える造園を学んだ意味があったと思うので、造園科学科に進学して良かったです。そして東京農大は全国各地から様々な人が集まっています。たくさんの価値観に出会えたこと、視野を広げることが出来たことに感謝しています。

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