メニュー

造園科学科

内藤はづきさん(造園建設・空間情報研究室卒業)

 エクステリア用石材メーカーの株式会社エスぺランドに勤めており、エクステリア周りの商品の開発や販売をしております。
 そもそも私は「ちょっと植物が好き」程度で入学し、それほどの情熱も無いまま卒業、明確なビジョンも無く7年間のフリーター生活を経て、図らずも現在の仕事に就きました。7年のブランクがあった上に、在学時代はレポートを後回しにしてサークル(植物愛好会)に入り浸るような不真面目極まりない生徒でしたので、造園科で学んだ事は当然ながらほぼ忘れています。ただ、忘れているだけであり、全く失ったわけではないので意外にも後から思い出せるのです。これは造園科の授業は製図や測量等の実習が多く、文字通り「身に付く」内容が多かった為でしょう。

 農大の教育理念として「実学主義」という言葉がありますが、実際に行動するという事程、勉強になる事はありません。写真だけ見ても花の香りは分かりませんし、公園の図面だけ見てもそこで過ごす人の表情は見えません。私が仕事で扱っている石材にしても実際に採掘所へ出向き、どのような山から採れるのか、重さはどの程度か、光沢はどう見えるのか等々…実際に見て触ってみてようやく紙面の情報が確かなものとなり、また自分なりに魅力を感じる事ができるのです。実体験で得た確かな情報があれば、自信を持ってそれを人に伝えることができます。造園科の実習というものは、自信を持つ為に重要だったという事です。

 造園に限った事ではありませんが、勉強でも趣味でも実際にやってみるに越した事はありません。将来何かしらの自信につながるでしょう。私が自信を持って言える事ですが、人生はどうにかなるものです。失敗はあまり気にせずに、色々な事にチャレンジしてみてください。

ページの先頭へ