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造園科学科

正田実知彦さん(庭園文化研究室卒業)

 文化財庭園の専門職員として福岡県庁に入庁し、いまは世界遺産の保存と活用に関する仕事をしています。造園に関する基礎知識だけでなく、体系的に物事を捉える力、自分の考えをまとめ発表するプレゼン力など、造園科学科で得た知識や力がいまの仕事でも役に立っています。

 実は、入学当時、造園学に対してそれほどの熱意をもっていませんでした。手に職をつけたい。外で仕事がしたい。その程度の思いで造園科学科を選びました。その気持ちが大きく変わったのは、一年生前期の進士先生の授業です。
 「君たちは、造園のプロになる」
 「旅行することも勉強だ」

 先生の“プロ”という言葉が私のミーハー心に火をつけ、努力を嫌う怠惰な性格に「旅行=勉強」が響きました。それからは「勉強だから」と親の脛をかじりつつ全国各地の庭園を旅し、気が付くと、庭園に関する基礎知識が自然と身に付いていました。
 また、3年生から所属する研究室での生活も私を大きく変えました。デザインコンペや研究発表など、同じ目標に向かう仲間たちと切磋琢磨しながら、飲み、笑い、語った日々は、いまでも私の大きな財産となっています。

※写真提供:東京文化財研究所

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