東京農業大学

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自己点検・評価

序章

本章

第01章 理念・目的
第02章 教育研究組織
第03章 教員・教員組織
第04章 教育内容・方法・成果
第05章 学生の受け入れ
第06章 学生支援
第07章 教育研究等環境
第08章 社会連携・社会貢献
第09章 管理運営・財務
第10章 内部質保証

終章

第三者評価結果

第6章

1.現状の説明
(4)学生の進路支援は適切に行われているか。

 本学のキャリア支援は、特にリーマンショックに起因する景気低迷による就職状況の悪化もあって、従来からの支援策を見直し、次の4つを大きな柱にして実施している。
〈1〉より広範な職業選択の機会を与える支援策
 本学は、産業界に密接につながった専門的教育が特徴となっているが、かえって専門以外の産業界への関心を低下させ、職業選択の機会を失っているところがある。幅広い職業選択ができるよう、実施事業を見直し展開している。

(1)広範な企業を招聘した業界研究
 これまで、食品関連産業でも圧倒的に製造業、小売り販売への就職先が多かったが、流通、卸、商社への関心を高めるためそれらの大手企業を招聘した。
 医薬品業界では、研究職、技術職への希望が強かったが、技術営業職的なMRやCROなど総合職、営業職へのシフトも考慮させている。
 金融、マスコミ業界など、本学の専門とは異質の業界についても積極的に関心を高めてもらうため、金融大手企業、大手新聞社などを招聘している。

〈2〉就労への意識高揚、就職採用試験のスキルアップのための低学年から高学年への段階的キャリア支援策の展開
(1)低学年では、フレッシュマンセミナーでの導入教育、「基礎的人間力」強化のためのキャリアデザイン・ビジネスマナー講座等の開講
(2)高学年(3年次〜4年次)での各種就職採用試験スキルアップ講座の開講、個別相談、個人面接練習の対応強化、特に個別対策を強化するため4人の企業経験者(参与)による個別指導体制を取っている。
(3)戦略的採用試験対策講座の実施
1)国家公務員、地方上級公務員の合格者の増加を目指す選抜公務員ハイグレード講座等の強化
2)スコア650点以上および800点以上の学生数の増加を目指すTOEIC講座
3)農業関連団体への就職のための「農協」特別講座の実施

〈3〉整理した有益な就職情報の提供
 インターネットの発展で、ほとんどの企業がいわゆる「リクナビ」・「マイナビ」・「日経ナビ」など多数の就職情報サイトで、採用情報を流し、募集、エントリーからWeb試験での選抜まで実施している実態がある。しかし、学生にとっては大量の未整理情報であり、的確な進路決定には役立っているとは言い難い。本学では、学内キャリアナビによる情報、独自の企業紹介ソフト、本学の専門教育と関連の深い企業との個別情報の提供など、学生が要求する企業情報、求人情報に的確にこたえられる情報の提供に重点を置いている。

〈4〉卒業生との連携、及び保護者との連携
 本学卒業生で組織される各都道府県の校友会支部との連携において、各地域の就職情報の提供や学生への指導を依頼し、Uターン就職の強化を図る。本学は、地方出身の学生の割合が高く、地方出身者の保護者の心配も高い。進路決定については、保護者と学生の充分な意思疎通も必要な時代である。保護者にも就職に関する情報を直接提供することによって、大学のキャリア支援が得られる取り組みを実施している。
 以上4つの柱を、世田谷キャンパスキャリアセンターを中心に、厚木・オホーツクのキャリア・エクステンション課と連携をとりながら実施している。こうした支援策は、毎年、キャリアセンターで計画、試案として提出したものを全学組織である就職委員会において、協議し決定している。また、就職委員会では各就職委員から出された意見や提案を協議し、新たな施策や計画に盛り込んでいる。さらに、年度を超えた継続的内容の施策は、年度ごとに評価点検し、新たな年度での計画、試案に反映させている。
 各学科には教員の就職担当者を置き、キャリア所管課と教員の情報共有を図りながら学生個々の指導に連携してあたっている。
 2010年度から、副学長を委員長とする就職戦略委員会が設置され、厳しい社会状況においても対応できる長期的なキャリア支援のあり方、戦略的計画については、同委員会で決定することとなった。
 以上のように、本学におけるキャリア支援に関する組織体制は整備されている。

 

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