東京農業大学

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自己点検・評価

序章

本章

第01章 理念・目的
第02章 教育研究組織
第03章 教員・教員組織
第04章 教育内容・方法・成果
第05章 学生の受け入れ
第06章 学生支援
第07章 教育研究等環境
第08章 社会連携・社会貢献
第09章 管理運営・財務
第10章 内部質保証

終章

第三者評価結果

第4章

<4>成果
1.現状の説明
(2)学位授与(卒業・修了認定)は適切に行われているか。

〈大学全体〉
 学則で定められた学位授与の前提となる単位の取得は、講義、実験、実習、演習などで綿密な指導に基づき、また、シラバスなどで明示された評価基準による成績評価によって行われている。卒業論文の提出を課すことにより、卒業年次まで継続した学びを実現し、進路を展望した指導を実行している。一方、取得単位不足学生には面接等も実施して学習意欲の向上、問題点の発見などに努めさせた上で、進級判定を厳密に行っている。学則などに従った厳密な評価と学生に対する綿密な指導、また評価方法ほかの情報の公開によって卒業•修了認定は適切に行われていると判断される。

〈農学部〉
 卒業に必要な単位数は124単位であり、本学部3学科の卒業要件単位数は必修科目55〜73、選択必修科目12、選択科目39〜57となっている。履修登録単位数の制限等の注意事項(取決め事項)および進級基準は、学生生活ハンドブックに明記し、ガイダンスにより学生に周知徹底している。進級および卒業確定者は年度末(3月中旬)に掲示板で発表する。本学部卒業生には学士(農学)を授与する。
 なお、2010年度の本学部卒業者数は653人であり、同年5月1日時点での在学者(休学含む)に対する割合は95.3%であった。

〈応用生物科学部〉
 大学として設定した卒業に必要な単位数に基づき、教養、専門科目などを含めた総合的な判断がされている。卒業年次には、必修科目である卒業論文を通じて、研究室教員が個々の学生に対して密接に指導を行い、その評価は、学科長を中心とした学科教員全員で共有して学位授与を判定している。
 栄養科学科では特に、卒業時の質の検証システムとして、食品栄養学専攻では栄養士の資格取得者数およびフードスペシャリスト試験の合格者数、管理栄養士専攻では管理栄養士国家試験の受験者数とその合格者数がある。
 なお、2010年度の本学部卒業者数は714人であり、同年5月1日時点での在学者(休学含む)に対する割合は90.9%であった。

〈地域環境科学部〉
 現在の基準では、卒業要件に関わる修得単位数が1年終了時において20単位未満、2年終了時において50単位未満、3年終了時において90単位未満の学生は進級することができない。これは各年次および卒業時における学生の資質を確保するための方途である。すなわち各学年において十分な学習時間を確保させることにより、学生の資質を検証・確保している。学生には、学則ならびに各学科が定めた学習成果達成度基準に基づいて単位を取得させているが、その結果については学科会議や各学科の各種委員会で審議し,学位授与ならびに修了証の認定を適切に行っている。
 なお、2010年度の本学部卒業者数は493人であり、同年5月1日時点での在学者(休学含む)に対する割合は92.8%であった。

〈国際食料情報学部〉
 各学年への進級に際し審議・判定を行なうが、取得単位数が基準に達しない学生に対しては、必要に応じて保護者同席のもとで綿密な個別指導を実施している。教員、学生、保護者の理解の上での進級の判定は、以後の教育に大きな意味を持っている。しかし、場合によっては、学則第32条に該当するものとみなして除籍とすることがあり、その他にも学則に基づいた厳密な評価にもとづいて卒業を認定するため、学位授与は適切に実施されていると判断される。また、全学生に課した卒業論文執筆では、学問的内容の深化のみならず、将来の進路を見据えた全人的指導が行われている。発表会あるいは優秀卒業論文発表会を公開し、下級学年次生への学習の機会とするほか卒業論文の水準の維持や、客観性のある学位(学士)認定を実現している。
 なお、2010年度の本学部卒業者数は643人であり、同年5月1日時点での在学者(休学含む)に対する割合は91.8%であった。

〈生物産業学部〉
 学位授与の基になる単位の認定について担当教員は、シラバスに提示した評価法により厳密に評価している。また、評価に関する学生からの質問には納得がいくように説明している。
 本学部では3年次進級時に50単位以上の取得を進級要件としている。単位の取得状況が悪い場合には、2年次でその後の方針を学生と教員とで考える機会としている。またセメスター制の半期毎に、担任、ゼミ・研究室の教員、学生サービス課職員による個人面接を行い、前年度までの成績をチェックし、単位取得数が不足している学生に対して注意喚起し、再履修についての指導を行っている。卒業論文の認定は、計画発表、中間発表、本発表が公開型で実施され厳密に実施されている。
 なお、2010年度の本学部卒業者数は408人であり、同年5月1日時点での在学者(休学含む)に対する割合は90.5%であった。

〈農学研究科〉
 農学研究科における博士前期課程・修士課程ならびに博士後期課程における学位授与手続は,次のように客観的に実施できるよう定められており,各専攻で厳格に順守されている。
 <博士前期課程・修士課程>
 ・コースワークによる取得単位数:
  30単位以上(選択必修科目,必修科目,選択科目単位数)
  修士論文の執筆・公開報告・専攻内の大学院教員による受理可否の判定(専攻ごとに実施)

 <博士後期課程>
 ・コースワークによる単位取得数:
  農芸化学専攻4単位,林学専攻2単位,国際バイオビジネス学専攻8単位,
  環境共生学専攻6単位
 ・総合演習科目による単位取得数:
  林学専攻12単位,国際バイオビジネス学専攻12単位,環境共生学専攻6単位、
  博士論文

  1. 筆頭著者として査読付き学術誌での論文発表
    (必要数は1ないし2報、環境共生学専攻にあっては3報)
  2. 主査1名,副査2名以上による指導に基づく論文の作成
  3. 専攻ごとに実施される本人口頭発表会での評価と審査
  4. 大学院本委員会での学位論文受理可否の決定
  5. 公開報告会とその評価
  6. 大学院本委員会での審査報告と学位授与の決定

〈生物産業学研究科〉
 生物産業学研究科の修士学位授与基準は、以下のとおりである。

 <博士前期課程・修士課程>
 以下の条件を全て満たすことが求められる。

  1. 専攻課程に2年以上在学し、所定の授業科目を30単位以上取得していること
  2. 指導教員からの指導の上、修士論文を作成し、研究科委員会において全指導教員が閲覧すること。
  3. 全指導教員が出席する修士論文発表会(学部教員ならびに学生が出席する公開発表会)での口頭発表・試問による審査、および最終試験(関連する外国語)に合格すること。

 であり、研究科委員会による修了判定会議によって認定される。

<博士後期課程>
 博士論文に関わる学術誌での論文発表2報(内1報は筆頭著者であること)があることであり、論文審査受理可否を経て、博士論文を提出する。博士論文は、全指導教員に回覧されるとともに主査および副査による査読を受ける。学部教員ならびに学生も出席する公開発表会である博士論文発表会での口頭発表・試問による審査、および最終試験(関連する外国語)に合格した後、研究科委員会による修了判定会議によって博士号が認定される。

 

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