東京農業大学

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自己点検・評価

序章

本章

第01章 理念・目的
第02章 教育研究組織
第03章 教員・教員組織
第04章 教育内容・方法・成果
第05章 学生の受け入れ
第06章 学生支援
第07章 教育研究等環境
第08章 社会連携・社会貢献
第09章 管理運営・財務
第10章 内部質保証

終章

第三者評価結果

第4章

<3>教育方法
1.現状の説明
(3)成績評価と単位認定は適切に行われているか。

〈大学全体〉
 学部の成績評価は、大学全体の指針として、次のように定められている。

判定 成績 表示 成績評価基準 GP 成績評価内容
合格 100〜90点 4.0 特に優れた成績(履修者の5%以内)
89〜80点 3.0 優れた成績
79〜70点 2.0 妥当と認められる成績
69〜60点 1.0 合格と認められる成績
不合格 不可 59点以下 0 合格と認められる成績に達していない
未評価 0 評価に値しない

 また、学生の出席が授業回数の2/3に達することを学生が評価を受けるための前提条件としている。成績評価方法(評価基準)はシラバスに記載することとされており、学生に明示されている。実験・実習・演習など、科目によっては評価基準をそのまま適応できないものもあるが、科目ごとに学生に評価基準を周知して、適切に実施されている。
 なお、2006年度からGPAを導入し、学生に開示するとともに、学科ごとにGPAの分布や平均値を算出して提示し、学生指導やFD活動に役立てている。GPAの算出方法は次のとおりである。

 

(履修登録したGPA対象科目のGP×その科目の単位数)の合計
履修登録したGPA対象科目の単位数の合計

 

 学部での既修得単位の認定については、学則第15条の5の規定により、編入学・転学の場合を除き30単位までを認定している。
 大学院の成績評価は、「優」、「良」、「可」、「不可」と決められており、「優」「良」「可」が合格で「不可」「未評価」は不合格である。

〈農学部〉
 学生の学業成績の状況を的確に把握するため、GPAを算出している。既取得単位認定については、短期大学部からの編入、他学部・他学科からの編入、他大学からの編入のケースがあるが、学則に基づいて単位を認定し、科目の振り替え認定については、科目名やシラバスの内容等を考慮して、各学科で判断している。特別活動プログラムとして、クラブ活動、国際学生交流活動、環境マネージメント活動、ボランティア活動が単位として毎年1単位、卒業までに4単位認定できる。農学部における特別活動プログラムの単位認定の流れは、学生からの申し出により各学科主事・各部長・各顧問・各本部長・全学応援団相談役が単位取得希望者の名簿を作成、学生サービス課に提出し、学生サービス課が履修登録を行う。単位取得希望者は「特別活動プログラム年館活動報告書」を各学科主事・各部長・各顧問・各本部長・全学応援団相談役に提出、特別活動単位認定委員会で審査して単位を認定する。

〈応用生物科学部〉
 2006年度入学者から各教科の成績上位者に「秀」という評価を付与することで、成績優秀者の区別化を図り、成績評価法についてはシラバスに掲載しているほか授業中に学生に周知し、その評価方法をもとに適切に単位認定を行っている。
 生物応用化学科は、定期試験やレポートによる成績評価、単位の取得状況、研究室における卒論実験実施に際しての学生の資質、卒業生に対する外部の評価から判断している。各人の成績の向上などについて客観的な明文化された測定基準はないが、定期試験やレポートに関する成績評価については、合格に達する基準を学科会議内で各教員から明確に説明されており、その妥当性・適切性を全教員で評価している。成績基準の明文化が難しい材料として、しばしば受講態度、講義出席率、レポート提出率が取り上げられるが、これらについても教員各自の評価判断に加え、各学年の担任や研究室指導教員らの意見も集約し、学科教員全体で問題意識を共有して総合的に指導を行う体制の確立を目指している。

〈地域環境科学部〉
 大学の定めた評価基準に則り、厳格かつ適切に成績評価と単位認定を行っている。なお、同一名の科目で分野および研究室単位で評価を行うものについては、各学科の教員会議または教育改善委員会において全教員の統一した認識のもとに成績評価と単位認定を行っている。学科によっては、答案用紙等を学生に返却することによって成績評価の透明性を確保している。
 また、シラバスには個々の科目に対する評価基準を明記することになっている。学期末に行われる定期試験(あるいはレポート)によって評価する科目が主であるが、多くの教員が授業の節目におけるレポート、小テストなどを加味している。実験・実習および演習科目などでは発表およびレポートなどが大きなウエイトを占める。

〈国際食料情報学部〉
 3学科とも成績評価および単位認定はシラバスに記載されている基準によって厳格に行われており、原級の恐れのある学生に対しては、各学科会議によって教員間で情報の共有を図るとともに、担任が直接面接・指導を行い、保護者とも連絡を取っている。成績評価の方法は各授業担当者に委ねられている。ただし、講義科目については、その評価方法と評価基準を、各授業担当者がシラバスに明示している。多くの場合、定期試験、レポート、小テスト、出欠状況などの組み合わせによって評価が行われている。
 また、各授業担当者は、単位制度の趣旨に基づき、適切な学習時間の確保(15回の授業と予習・復習の指示)を行った上で、上述の方法で単位認定を行うことが求められている。授業回数も1セメスター15回を確保できるように組まれている。
 編入生の既修得単位認定は、例えば短期大学からの3年次編入の場合には、62単位を修得済みと認定されるが、その際に、既修得単位の科目で当該学科の開設科目と同様の科目であると判断されれば、当該学科の開設科目を履修済みと認定する。この際、学科主事が短期大学の授業シラバスと当該学科の授業シラバスを比較するなど、十分に授業内容の同一性があることを確認した上で認定を行っている。
 国際バイオビジネス学科の場合には、多くの留学生が在籍することから、本国の大学での修得単位の認定に関しては最大限の配慮を行っている。

〈生物産業学部〉
 成績評価は試験等で得た点数によって、S(秀)、A(優)、B(良)、C(可)、D(不可)の5段階で評価されるが、5段階評価はそれぞれ基準を明確に明示しており、単位の認定は教員個人の恣意的判断で行われることはない。大学では科目履修は学生の判断によって登録されるが、学科毎に履修モデルや分野の専門性を考慮した科目を明確にしている。また、編入生に対しては不利にならない様に、認定科目を62単位まで認めている。
 成績の評価は、前・後期の期末時期に定期試験、出席状況、レポート提出、授業中のテスト実施等で実施されるが、原則として授業回数の2/3以上の出席がない場合には評価の対象にならない。評価法はシラバスに明記し学生に周知され、単位認定は適切に実施されている。

〈教職・学術情報課程〉
 成績の評価方法はシラバスに明記しており、出席日数が2/3に達しない場合は単位認定されない。また、複数の教員で担当している授業に関しては、全担当者が協議して評価を決めている。

〈農学研究科〉
 大学院における成績評価は、次のように実施している。
<博士前期課程>
 コースワーク:コースワークにおける成績評価は、シラバスに記載された評価方法に従って実施されるが、基本的には授業への参加、課題レポート、ならびに試験で評価される。専攻ごとに評価の方法は異なるが、多くの専攻では課題レポーの内容に基づいて評価されている。また、最近、農業経済学専攻では試験による評価を実施している。
 修士論文:修士論文については、指導教授による日常的な指導を基本としながら、専攻ごとに実施される論文計画、中間報告、最終報告を評価することによって最終的な卒業認定が下される。
<博士後期課程>
 コースワーク:現在、コースワークを導入している専攻は農芸化学専攻、林学専攻、国際バイオビジネス学専攻、環境共生学専攻と数少ないが、これらの専攻では、授業への積極的な参加状況、課題レポートへの対応によって成績を評価している。
 博士論文:博士論文については、修士論文と同様に指導教授による日常的な指導を基本としながら、査読付き学術雑誌に筆頭著者として1編ないし2編の論文掲載(環境共生学専攻は3編)が義務づけられるとともに、主査1名、副査2名以上による論文の作成・査読、そして公開報告会の実施、専攻で組織化された審査委員会での評価、そして大学院委員会での最終評価に合格して、初めて博士の学位の承認が得られる仕組みになっている。こうした博士論文の評価プロセスを、全ての専攻で厳格に実施している。

〈生物産業学研究科〉
 全授業科目のシラバスに評価の方法(レポート、小テスト、試験・課題のウエイト等)を明示している。その他、教科書・資料、参考書などを指示している。特論科目は、各専修分野の複数の指導教授による単位認定が行われており、適切と考えている。成績評価は、優・良・可・不可をもって示し、また他大学の大学院での履修科目は10単位を越えない範囲で認定することが出来る。これらのことは、毎年4月に実施される全専攻合同オリエンテーションによって周知している。

 

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