東京農業大学

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自己点検・評価

序章

本章

第01章 理念・目的
第02章 教育研究組織
第03章 教員・教員組織
第04章 教育内容・方法・成果
第05章 学生の受け入れ
第06章 学生支援
第07章 教育研究等環境
第08章 社会連携・社会貢献
第09章 管理運営・財務
第10章 内部質保証

終章

第三者評価結果

第4章

<3>教育方法
1.現状の説明
(2)シラバスに基づいて授業が展開されているか

〈大学全体〉
 シラバスは、全学部において1994年度から作成され、2002年度から授業担当者がWebから入力しその内容を公開している。シラバスの項目は、「学習・教育目標」「取り扱う領域(キーワード)」「授業の進行予定」「教科書および資料」「参考書・資料」「あらかじめ修得しておくことが望ましい科目」「学んだことが活用できる領域」「評価の方法」「その他受講上の注意」からなっている。「授業の進行予定」では、全15回の講義ごとに授業内容が記載されている。Webシラバス・授業コミュニティシステムでは、授業内容の案内、評価方法や授業の理解を助ける資料もウェブ上にアップできるようになっている。また、授業内容・方法とシラバスの整合性の評価、学生による授業評価を実施し、常に中身の修正を行い、授業の質保証に努めている。
 大学院においてはシラバスの作成が学部より遅れたが、2007年度から全専攻で作成されており、ホームページで公開している。

〈農学部〉
 シラバスはホームページ上で定められた書式により作成され、各教員により毎年入力される。詳細な授業内容についての案内や講義資料もホームページ上にアップロードでき、学生はそれを事前にダウンロードし予習することができる。シラバスの改訂は、改訂の履歴がカウントされ、複数教員が担当している場合それぞれが記入・改訂できる。シラバス入力はWeb上で行うことができ、毎年更新するよう一旦消去されることから指定の期日までに入力する必要がある。期限までに入力されたものを印刷物として学生に配付している。講義期間中はWeb上で随時改訂が可能である。Webシラバス・授業コミュニティシステムについても随時入力が可能である。授業内容・方法は全授業につきシラバスにより公開されているため、学生は授業の内容・方法とシラバスが乖離した場合、授業評価により指摘できる。また、E-mailによる質問や問い合わせも可能である。授業評価は携帯電話またはパソコンを用いてWeb上で行われ、各教員が入力を促している。

〈応用生物科学部〉
 Webシラバス・授業コミュニティシステムでは、授業内容のキーワードや授業担当者名で検索する機能を備えており、選択科目の履修において、学生の主体的参加を促す意味でも学生の進路・興味に対応する授業科目を探しやすくしている。また、授業の進捗に応じた連絡や予習復習を促すレジュメ等の添付機能があり、この機能を活用している授業科目へのアクセスは多い。公開されたシラバスから学生は講義を選択し、講義終了時に行われる授業評価にはシラバスに沿った講義かどうかの質問項目もあるので、教員の授業内容はシラバスに基づいて行われている。各教員は毎年担当科目のシラバスを更新することが義務づけられているため、毎年シラバスに基づいた授業の展開について検証し、次年度に計画を立案する機会を設けている。
 バイオサイエンス学科は、基本的にはシラバスに基づいた授業を展開しているが、最新の科学情報や関連時事を話題提供することもある。
 栄養科学科では、学生の理解度や資格養成に関わる厚生労働政策の変更などから必ずしもシラバス通りに展開できているとは言えないものの、資格養成に求められる最低レベルのスキルを育成できるよう努めている。

〈地域環境科学部〉
 シラバスは、各教員により毎年Web上から入力される。シラバスは大学のホームページから随時閲覧できるようになっており、授業もこれに従って進められている。また、学生の授業評価結果から、おおむねシラバスに基づいた授業が展開されている。

〈国際食料情報学部〉
 本学部でも大学全体と同じ手続きにより、授業担当者が、毎年12月から次年度のシラバスを作成している。作成されたシラバスは、Web上で大学内外から閲覧可能である。授業担当者には、毎年新規に翌年度のシラバス内容を入力することが義務づけられているので、一度作ったものをそのまま使い続けられることはなく、授業担当者の工夫により継続的に内容の充実が図られるようになっている。

〈生物産業学部〉
 Webから入力するようになり、従来の紙媒体でのシラバスに比べ原稿作成時期を遅らせることが可能になり、特に後学期開講科目については、今年度の授業の状況を加味して原稿を作成することができている。また、このWebシラバスは授業内容のキーワードや授業担当者名で検索する機能を保持しており、学生の進路・興味に対応する授業科目を探しやすくしている。さらに、授業の進捗に応じた連絡や予習復習を促すレジュメ等の添付機能(Webシラバス・授業コミュニティシステム)が具備されている。2004年度からは授業担当者の研究情報とのリンクを加味し、機能の充実を図った。学生による授業評価でシラバス通りの授業が行われているかチェックできる。

〈教職・学術情報課程〉
 シラバスは本学のWebで公開しており、授業担当者はそのシラバスに従って授業を展開している。

【図:農学研究科シラバス記載例】PDF

〈農学研究科〉
 農学研究科の多くの専攻では、これまで論文指導に重点が置かれ、コースワークについては、論文指導の一環として研究室単位でのゼミナール中心に行われ、専攻所属の全大学院生を対象とした授業はそれほど重視されてこなかった。しかし、博士前期課程・修士課程への進学者の増加に伴い、研究者育成のための大学院教育から高度専門職業人育成のための大学院へと転換が進む中で、コースワークの充実が大きな課題となっていった。こうした状況の中で2007年から、シラバスの作成が実施されるようになり、その内容を年々充実させてきている。現在のシラバスの様式は、ほぼ学部と同様の様式になっている(【図:農学研究科シラバス記載例】)。
 シラバスの充実とともに、各専攻におけるコースワークはシラバスに準じた形で実施されており、大学院生による計画的な科目履修による能力開発の大きな参考になっている。

〈生物産業学研究科〉
 全ての専攻の科目についてシラバスが作成・公表されており、教員はシラバスに沿って授業を実施している。学生による授業評価項目の中に、授業内容とシラバスとの整合性に関する質問項目があり、その結果によって授業担当者がシラバス内容との整合性について確認・修正が可能であり、研究科委員会で検討することになっている。

 

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