・教員と事務職員との関係
近年、コンピューターシステムの導入など事務の効率化が図られ、7年間で50人もの事務職員が削減された。その結果、一見、事務の効率化が進んだように見えるが、実際は教員の事務負担が増え、研究教育に使える時間が減少している。 特に、教員の中で学科主事(講師、助教授が担当)は、仕事量が膨大な上、大学事務の各所管から締切日が同一日の書類が複数来ることも多く、書類作成に追われている。学科事務室の事務職員は、学科主事より年長者であることから仕事を頼みづらい面もあり、学科主事が仕事を抱えてしまうこともある。学科主事を担当する4年間は研究教育に支障をきたしていることから、早急に学科主事制度の見直しが必要である。 教員と事務職員(学科事務職員を除く)が共同で仕事をすることは少なく、地方教育懇談会、地方入試および進路説明会ぐらいで、意思疎通は必ずしも十分ではない。事務職員(農大出身の事務職員は除く)が教員の行なっている実験実習や講義を受けたことも無いことから、事務職員が授業を体験するなど、何らかの意思疎通を図る手立てが必要である。
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