大学の成果は従来自己満足的に仲間で評価し合うものであったがその成果は社会に還元されて始めて価値が得られる。学生も学生のときから地域活動・ボランティア活動を通して社会の一員であることを自覚することは教育目標である。
学生による地域活動、地域貢献あるいはボランティア活動等社会的活動の評価については、まだどのように対応するか検討していない。しかし今年度より本学で実施される課外活動特別プログラムが単位化実施されることから、学習支援課および学生生活支援課と連携を密に課外活動特別プログラムの評価方法を基本にし、学生のボランティア活動に対する評価方法について、学科内で検討する必要がある。
本学では、環境緑地学科が中心となり、次のような活動も展開している。
福島県鮫川村における里山景観保全活動は、里山の景観を守り、地域の活性化につなげようと平成12年から始まった活動である。地元の農家と本学及び、併設大学の学生が協力し、田植え、稲刈りなどの農作業や散策路の整備、雑木林の手入れなどを実施している。年間6回行われるさまざま作業を通して交流を深め、景観の保全につなげている。この活動に参加した本学科の学生が第1回環境実践活動コンクール(エココン)に参加し入賞を受けている。
小学校の環境緑化活動は、平成14年の収穫祭文展から始まった活動である。多摩第一小学校の建替えに対し校庭プランを提案、西愛宕小学校の小学生との校庭プランづくりから実際の校庭づくり、砧小学校の芝生による校庭緑化、桜小学校の屋上ビオトープづくり、など校庭緑化活動の依頼のあった小学校に対し、さまざまな環境緑化活動を小学生達と一緒に考え行い、子供達の環境学習の機会や場を提供している。この活動に参加した本学科の学生が第2回環境実践活動コンクール(エココン)に参加し優秀賞を受けている。