東京農業大学

Web情報検索
文字の大きさ特<-大->戻

自己点検・評価

序章
自己点検・評価に当たって
第1章  建学の精神・教育
  理念,教育目的・教育目標
第2章  教育の内容
第3章  教育の実施体制
第4章  教育目標の達成
        度と教育の効果
第5章  学生支援
第6章  研究
第7章  社会的活動
第8章  管理運営
第9章  財政
第10章 改革・改善
第11章 将来計画の策定
第三者評価結果 
・地域社会に向けた生涯学習等


 社会との文化交流等を目的とした教育システムの充実度としては、

(1) セミナー

 セミナーは、本学の特徴を活かし基礎的内容の講座を中心として園芸療法に関する講座、樹種鑑定講座、植物画講座などを企画実施した。園芸療法に関する講座では、植物の持つ力を利用して、あるいは植物に親しむことによって何らかの悩みや障害を持つ人々に対し、心や体が豊かに健やかになることを目的に実施している。また、園芸療法の専門職補助としてボランティア活動に役立つ人材の養成をも目指し開講している。

 なお、平成16年度の東京農大セミナーの開講状況は次のとおりである。

 

平成16年度東京農大セミナーの開講状況 27kb)

 

(2) 通信教育

 通信教育は「いつでも、どこでも、だれでも学べる」をスローガンにしており、東京農大通信教育も例外ではなく、全国各地からの受講生を有している。

 エコロジーやガーデニングにつながる「造園製図コース」(文部省認定通信教育)、「樹木ウォッチングコース」の2つがあり、いずれも夏季にスクーリングを開講している。レポート添削や質問の回答、スクーリングの講師など地域環境科学部造園科学科の教員を中心に実施している。

 専門分野の教員が対応しており、充実した内容といえる。ただ講座に関わる教員が限られている。特定の教員に依存しているのでマンパワーに欠ける傾向がある。

 当面の課題ではないが、造園業界の卒業生の活用も含めて、教える側スタッフの連続性(後継者)を考えていかなければならない。

 

 公開講座の開設状況とこれへの市民の参加の状況として、

(3) 公開講座

 公開講座(無料)は、本学のカリキュラムにある「特別講義」を一般市民に開放するもので、本学の専門分野はもとより、社会、経済、政治、文化、歴史、芸術、スポーツ等の各分野、各界で活躍中の著名人を講師に招聘し開催している。その道のエキスパートから心に残るいくつかのキーワードを掴んでもらい、生きがいを見つけ出してほしいという趣旨である。社会人(一般市民)が学生と席を同じくして講義を受けることにより相互に刺激があって良いとの意見も多い。

 平成12年度から14年度の3年間は、サンワみどり基金のパートナーシップ事業として、体験型環境公開講座(無料)を開講し、公開講座の受講者を対象として、実践的に学ぶ「体験フィールドスタディ」(有料)を行い、公開講座をより実りあるものにするべく、座学を一歩踏み出した展開を試みた。なお、平成16年度の公開講座の開設状況は次のとおりである。

 

平成16年度公開講座の開設状況

年間開設講座数

1講座当たりの平均受講者数

備  考

12

126

前期:8回、後期:4回

 

(4) フィールドスタディ(体験学習)

 フィールドスタディ(体験学習)(有料)は、大学の教育研究の成果を現場で体験し、経験する中から自然生態系や生きものの大切さを実感し学習してもらうものである。

 学生と社会人の混成で、富士畜産農場や奥多摩演習林などで、自然の中に身を置いた体験学習が実施されている。受講生からは貴重な体験であるとの高い評価を得ており、学生優先としているものの定員がすぐ埋まってしまうほど人気の高いコースである。

 なお、平成16年度のフィールドスタディ(体験学習)の開設状況は次のとおりである。

 

平成16年度フィールドスタディ(体験学習)の開設状況

年間開設フィールドスタディ数

平均受講者数

備  考(内容)

3

13

「森林・林業体験」前期:2回、後期:1回

 

 実験体験による学習効果は、生涯にわたって体に焼きつくほどのインパクトがあるといわれている。ケガなど事故を未然に防ぐための徹底したガイダンスを行っている。それには充実した引率スタッフが必須であり、地元炭焼きボランティアの活用も考えられるが、そのためには地域コミュニケーションを常々はかっていく必要がある。

 マンパワーがあれば、本学の特色ある教育研究内容に見合った多様な内容を開設していくことも考えられる。

 

COPYRIGHT (C) 2005-2006 TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE. ALL RIGHTS RESERVED.