東京農業大学

Web情報検索
文字の大きさ特<-大->戻

自己点検・評価

序章
自己点検・評価に当たって
第1章  建学の精神・教育
  理念,教育目的・教育目標
第2章  教育の内容
第3章  教育の実施体制
第4章  教育目標の達成
        度と教育の効果
第5章  学生支援
第6章  研究
第7章  社会的活動
第8章  管理運営
第9章  財政
第10章 改革・改善
第11章 将来計画の策定
第三者評価結果 
・特記事項について


(1)教育効果を測定するシステム全体の機能的有効性を検証する仕組みの導入

 教育は本来多様であり、それをシステム化して測定することは、現在は不可能である。教育効果の測定よりもこの教科目は何故必要で、どのように発展するかを理解させることが先決である。システムで効果を測定するようになるとシラバスも固定化し教員の個性は教育に反映されなくなり、教育が単純化され学生に発想の多様性がなくなる。現在は、個々の教員とのコミュニケーションが取れ多様性が維持されている。

 判定基準・成績の公表により、学生の納得が得られるように努めている。今後は授業の質を上げるため、段階的にGPAの成績評価制度を導入し、進級や卒業判定はもとより卒業論文指導や各種資格取得要件など総合的に利用する予定である。

 

(2)FD活動に対する組織的取り組み

 FD活動については、平成13年度に全学審議会FD委員会を設け、本学におけるFD活動の方針を定めた。この委員会で、本学のFD活動のキーワードを「多様性・自立性・公開性」として全学的な教育の改善に取り組んでいる。平成14年度には、

・学生による授業評価の評価項目の見直し

・Webシラバスの導入・小テスト集計システムの導入

・学生の学習意欲に関する調査

・教員の教育に対する意識調査

・社会人の教育に対する意識調査

を実施した。平成15年度には、

・FDメールマガジンの発行

・今後のFD活動の提言(GPA導入の検討、学生による授業評価のWeb化の検討、新任教員研修の検討、学生証のICカード化による出欠管理の導入)

を行った。そして平成16年度からは全学FD委員会と学部ごとのFD委員会を設置し、提言に基づく活動の充実をはかっている。

 授業について「多様性・自立性・公開性」に基づき改善を進めるために、授業のPLAN・DO・CHECK・ACTIONを把握する手立ての確立が不可欠である。FD委員会ではこのことをWebシラバスの改善で実現に向けて取り組んでいる。

 FD活動については、教員間に意識の差があるのが実状であり、この状況の改善が望まれる。FDメールマガジンを通じて意識化をはかり、一方で教員の負担を軽減する手立てを提案することが必要である。また、ピュア・レビュー(教員相互の授業参観)の実施を早急に実現し、授業の改善を推進することが求められ、一部の学科では試験的に開始した。

 

(3)学生の学習活性化と教員の教育指導方法の改善を促進するための措置

 学科教育点検委員会および技術者教育点検委員会において、FD活動の検討を行っている。その結果を受けて教員相互の授業参観、学生による授業評価の結果検討を実施している。各教員はこれらの結果をふまえてその後の授業に反映させている。

 学生の学習活性化と教員の教育指導方法の改善を促進することに全学的に取り組むため、全学FD委員会を設置している。構成員は東京農業大学3キャンパスの教員と本学教員10名であり、幹事は学習支援課が務めている。また、各学部には学部FD委員会を設け、学部独自のFD活動を企画・実施するよう組織されている。

教員の教育指導方法の改善については、FDメールマガジンで効果的な教育指導方法(アイデア)を提示し共有に努めている。また、平成16年度からは4月に新任教職員研修を開催し、本学のFD活動について周知をはかっている。学生の学修の活性化については、平成13年度に学生の学習意欲に関する調査を実施した。その結果を各学科にフィードバックし、在学生の学習意欲の把握とその実態に対する対策の検討を依頼した。この調査は定期的に実施することとしている。

また、学内では世界学生サミットや環境学生実践コンクール(エココン)を開催し、受身の学びではなく、自ら積極的に学び・発表する場を設けた課題探求型・問題解決型の人材育成に努めている。また、平成14年度から「英語による専門教育プログラム」を開講し、海外の姉妹校からの交換留学生の受け入れ体制を整えた。このプログラムは本学に在学する187名の留学生はもとより、英語をより学び国際人として将来を考える日本人学生に対しても有効なプログラムとして機能している。

 また、世界学生サミットについては、その取り組みが文部科学省の「特色ある教育支援プログラム」に採択され、他大学にも見本となる取り組みとして評価された。また、環境学生実践コンクールについても、その取り組みを「環境学生のススメ」・「環境学生実践のエコロジー」という本として出版した。この本は中学校や高等学校の環境教育の副教材として活用されている。

 なお、FD活動の組織的推進は日が浅いため、今後、実施結果を積み重ねた上で問題点があれば改善策を検討する。

 

COPYRIGHT (C) 2005-2006 TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE. ALL RIGHTS RESERVED.