・卒業生の社会評価
卒業生の進路は多岐にわたっているが、就職先からは、概ね素直で熱心であるとの高い評価を得ている。しかしながら昨今、就職先となる企業や資格取得のための受験資格が高学歴者であることを条件とする場合が多く、こうした社会的要請に呼応した形で50%を越す学生が編入学を果たす現状は、2年間での完成教育を目指す短期大学の存在意義を問うものである。近年の急速な技術進歩により、農業後継(自営)の希望をもつ学生においても、多くは4年制大学において高度な知識と技術を修得した後に就農するなど、2年間の修業年限で生物生産業または関連産業で活躍できる人材の育成は極めて困難な状況となりつつある。短期大学の4年制大学への移行・改組に取り組む時期にきているものと考える。
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