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自己点検・評価

序章
自己点検・評価に当たって
第1章  建学の精神・教育
  理念,教育目的・教育目標
第2章  教育の内容
第3章  教育の実施体制
第4章  教育目標の達成
        度と教育の効果
第5章  学生支援
第6章  研究
第7章  社会的活動
第8章  管理運営
第9章  財政
第10章 改革・改善
第11章 将来計画の策定
第三者評価結果 
・学内外への情報発信、他の図書館等との連携
 

 図書館の宣伝文句として、よく学術情報の収集・発信拠点といった言い方がされる。「学術情報の収集」という点については、図書館本来の機能であり、従来からも連綿と継続されてきたことは誰しも認めるところであろう。一方、「学術情報の発信」という点については、学内の利用者に対して「収集された情報をいかに使いやすい形で提供するか」という従来からの側面と、学外の社会一般に対して「本学独自の教育・研究分野に関する学問の蓄積をいかに効果的に提供し、社会貢献に寄与できるか」という新しい側面があると思われる。

 学内的な発信の側面からすると、図書は原則として開架式に移行したものの、学術雑誌のバックナンバーは建物の構造上依然として閉架式が主体であり、決して使いやすい形になっているとは言い難い。一方、二次資料は冊子体からほぼ完全にWeb版の電子データベースに移行し、3キャンパスのどの研究室からも検索可能な環境を実現するとともに、データベースの種類も比較的充実していると思われる。今後は一次資料である電子ジャーナルの充実が、最新の研究をサポートする上ではどうしても必要不可欠と思われるので、経費面を含めたこの点の検討が急務である。また、学内的な情報の収集・発信を充実させるためには、人的なネットワークの構築が必要不可欠であると思われる。本センター図書館においては、平成15年度より「学科担当制」を導入し、各学科の担当となった図書館員が、学科との意見交換のパイプ役として機能し、より学科の教育・研究に密着した図書館サービスの実現という目標に近づけるような体制づくりを行っている。また司書資格の養成を目的とする学術情報課程の教育支援を図書館業務の重要な柱として位置づけ、図書館員がレファレンス演習のサポートやプロジェクト型演習の受入を積極的に行い、司書職の現場としての図書館業務を少しでも学生に体験してもらうべく取り組んでいる。これらの点からすると、学内的な情報発信の重要性についての、図書館員の共通認識は醸成されつつあるが、具体的な方策については予算面も踏まえた議論の中で、計画的に実現して行く必要があろう。

 次に、対外的な発信の側面からすると、江戸・明治期の農書コレクションやオリジナル資料である明治期の卒業論文のホームページ上での電子化公開を実現し、一定の成果を上げているが、最近の本学独自の教育・研究分野に関する情報発信・社会貢献という点については、まだまだ緒についたばかりで、今後具体的な方策を含めた検討を推進しなければならない。

 

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