・専任教員の業務取り組み状況
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平成15年度 |
平成16年度 |
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人数 |
基準コマ数 |
平均コマ数 |
人数 |
基準コマ数 |
平均コマ数 |
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生物生産技術学科 |
12 |
年間6コマ |
12.7 |
11 |
年間6コマ |
10.7 |
環境緑地学科 |
6 |
年間6コマ |
8.7 |
7 |
年間6コマ |
10.8 |
醸造学科 |
8 |
年間6コマ |
8.0 |
8 |
年間6コマ |
6.9 |
栄養学科 |
13 |
年間6コマ |
10.8 |
13 |
年間6コマ |
8.7 |
短期大学部共通 |
1 |
年間6コマ |
10.0 |
1 |
年間6コマ |
11.0 |
教職・学情センター |
1 |
年間6コマ |
9.0 |
1 |
年間6コマ |
6.0 |
総計 |
41 |
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10.4 |
41 |
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9.2 |
(1)授業について
おおむね主要科目を専任が担当しているが、それ以外の科目については担当を兼任教員に依頼している。それに付随する最新の知識・技術・現場の情報が兼任教員に依頼され適材適所に配置されている。しかし、学科内の分担・比率は適正であっても他学科からの依頼で負担が過重となっている教員もいる。
学生指導と主要科目の担当比から専任、兼任の比率は適切であるが、急激な社会的ニーズの変化に対応するためには専任の比率を下げて兼任の多用が好ましい場合も生ずる。
学生指導と学科の目標達成に適正な年齢・職階構成の見直しも重要であり専任、兼任の比率の見直しの検討を行う必要がある。
(2)研究について
本学は短期大学には珍しく、研究活動を特徴とする大学であり、各学科とも卒業論文・卒業研究で行われた成果を、学会発表や論文発表に繋げ、教員は年に平均1〜3報発表している。多くの教員は学生の要求の多様化に合わせ、自分の専門を超えた幅広い分野をカバーして卒業研究を指導している。
授業および多数の卒業研究学生を抱えて、研究費や人的力不足の中で精一杯努力し、大きな成果をあげているのは評価されるべきである。研究発表に際しては、卒業研究学生でも共同研究者として学会発表も行い、学生の勉学意欲を高めている。研究設備が更新期に入り、使用に苦労しているうえ、学生指導等に追われて論文作成の時間的余裕が少ないなど、全面的に研究環境を改善する必要がある。そのためにも学生指導法の開発、事務処理の簡略化などを進めると同時に施設、研究費の増額を行い研究・発表の時間を確保して、分野を超えた共同研究を活発にしつつ、教員の研究意識を高めることを継続的な改善としている。
(3)学生指導について
・履修
学生に対する履修指導については1年生においては、入学式後の学科ガイダンスで履修の説明を行うほか、1泊2日の学外オリエンテーション等においても学科の理念・教育目標を説明し、履修に関するガイダンスを実施している。その後は個人担任制で、個別対応で履修指導を行っている。2年生については研究室配属で個人指導がされている。
しかし、栄養学科では必修科目(栄養士必修を含む)の比重が重く、ほぼ選択の余地がない状態でシラバスを読んで履修科目の決定をするが、これを1年生に要求するのは無理がある。栄養士資格を取って卒業することを第一と考えると、配当科目は全科目履修とし、卒業確保に重点が置かれている。それでも履修届けのミスにより未評価の評価が下される学生がいる。
社会ニーズの多様性に合わせ、学生の自己責任で選択の幅を持たせるか、各学科の領域を整理整頓し、全教科必修として履修ミスをなくすか、履修届けの方式の変更などの検討を行う必要がある。
・オフィスアワー
オフィスアワーの制度は、これまでは特に設けていなかったが、本学の学生は随時教員の部屋を訪れ講義内容から個人的相談まで行っていた。今年度から大学の制度としてオフィスアワーをシラバスに明記しているが、学生は従来どおり、随時教員を尋ね、また教員も学生対応を行っている。オフィスアワーを表記することはその時間以外は教員を尋ねてはいけないと考える学生が生ずる可能性がある。入学時のガイダンスで従来どおり随時教員を尋ねるよう指導し、教員もまた、指定した時間には必ず在室することが義務付けられている。
専任の教員は研究室におり、学生相談の個別対応がされてきた。非常勤の教員については、授業当日での対応しか出来ないため、学科教員が取り次いでいる。また、厚木キャンパスへの授業の時など研究室を留守にするが、在室する限り、今後もほぼ毎時間がオフィスアワーとして対応する。
大学として制度化されたため、従来通り実質的には毎日毎時間がオフィスアワーとして学生対応を行う。制度の問題よりも学生の意識の問題が大きく、相談に来る者は来る、来ない者は来ない。来ない者をどのように来させるかの検討を続ける。
・留年者に対する教育上の配慮措置
各学科とも留年生の個人担任はそのまま引き継がれ、個人的相談に対応している。生物生産技術学科では留年生の登校日には必ず担任が登校のチェックを行い、きめ細かい対応を行っており、他の学科でも通常学生よりも心配はされている。研究室活動は認められており、本人の意識次第で有意義な学生生活を送ることが出来る。
ほとんどの留年生は通常の学生生活を続けるが、留年生の中には授業についていけず途中で退学を選択する者もいる。入学者の多様性からきめ細かい指導を行っても、単位不足で留年する学生が生じており、これらの問題を解決しなければならない。
留年生の中には学力不足によるものと精神的に異変をきたし、勉学意欲が湧かず単位不足を生ずるものがおり、近年精神的な理由の退学率も増えている。個人担任制により早めに対応しているが、限界があり、大学のカウンセリング施設の充実が必要である。
・進路指導
後継者の養成のための実学教育と研究を掲げた各学科ではあるが、入学時における学生の希望進路の70〜80%は4年制大学編入である。そのため、各学科とも入学時のオリエンテーション、フレッシュマンセミナーを通して初期から編入の情報を与え、進路相談を行っている。高学歴社会になり後継者も本学卒業後直ちに実業に付くものは減少する傾向にあり、1〜2年の修業の後、または4年制大学に編入し、幅広い知識と人脈を得てから実業に付くのが現状である。編入枠も東京農業大学だけでは足らず、旧国公立大学や全国の関連分野の私学情報をキャリアセンターと各学科の教員が協力し、あらゆる機会をとらえて収集している。さらに、現場で活躍する卒業生や実際に企業の一線で働く方々を招き、生き方や考え方などを講義してもらい、就労意識の高揚を図っている。各学科のインターンシップや生物生産技術学科のマイスターセミナーは有効に機能している。キャリアセンターでは進路適性テスト、各種就職ガイダンス、就職セミナー、フォローアップガイダンスと多用な就職指導を行なっている。各学科では各教員の人脈をフル活用するとともに就職担当教員を決め、常に新しい情報を学生に提示することで進路決定率が90%以上を維持している。
編入率の上昇により、進路決定率高いのは評価されるが、短期大学部の理念である後継者養成の実学主義の維持が難しくなっている。編入指導が徹底される反面、就職についての指導のウェイトが減少していることは問題である。
社会の幅広いニーズに応えられるように就職の門戸を広げる必要がある。そのためには学科単位の就職指導と4学科の進路担当教員で連携組織の構築を計画している。