・教養教育、専門教育、授業形態のバランス、必修・選択のバランス、専任教員の配置状況等
本学科は栄養士養成施設として必要な授業科目とともに関連の専門科目、一般教養科目を開講し教育課程を体系的に編成している。しかしながら高学歴志向が強まることで、編入を希望する学生が大半を占めるようになり、本学における栄養士養成の存在意義が問われつつある。そこで、学生および社会のニーズにあった教育の体系化を目指してカリキュラムの見直しを常時検討している。また、2年間で栄養士養成の専門科目をすべて履修しなくてはならないことから、一般教養的授業科目の比重が軽くならざるを得ない状況にあることが前提であるが、意欲と努力により全学開講の特別講義を受講することなどにより教養を高めることは可能である。 新入生オリエンテーションにおいて本学の学生としての自覚教育をおこなうとともに、本学におけるゴミ分別法の指導、各自に割り当てられているIDを用いてコンピュータを使う際の倫理教育等を行っている。1年生前学期の「フレッシュマンセミナー」では社会性を身につける教育や卒業後の進路を考えさせる教育を行っている。 国際化等の進展に適切に対応するため、外国語の能力を育成するために1年生は英語を必修科目として位置づけている。入学時のクラス分け試験により能力別クラスのきめ細かな指導を行っている。2年生の英語は学生の希望により、科学英語、会話、TOEIC受験対策などのクラスをもうけて英語能力の向上に努めている。能力別クラス分け、希望によるクラス分けの制度は十分機能しているが、クラスによってはやや人数が多くなっている。英語の担当教員を増やし、更に少人数のクラスの編成を検討している。 本学科では、教養・専門基礎科目として、14科目31単位、専門科目として35科目62単位、総合化の科目として1科目4単位の計97単位の科目を開講している。 専門基礎科目については毎年学科会議でその内容と必要性を討議し、担当教員を決めている。教養科目の英語については英語が専門の教員と本学の各学科長とで構成している英語委員会において、授業の内容、クラス分け方法等を話し合うとともに非常勤講師が行った授業の学生による授業評価を確認している。 全授業科目中、専任教員が担当する授業科目とその割合については、専任教員が担当する授業科目数は32科目、嘱託6科目、非常勤(講義科目)5科目。これ以外に実験・実習には嘱託助手が1から2名、あるいは非常勤講師が1名配置されており、主要科目には実験実習を含めて専任教員が適切に配置されている。その他栄養士法に基づいてそれぞれ資格を持つ教員を配置している。 栄養士法施行規則における養成施設の指定の基準によると、「同時に授業を行う学生又は生徒の数は、おおむね40人であること」と規定されていることから、実験・実習科目に関しては、150名定員をA・Bの2クラスに分け、それぞれのクラスに2名ずつの専任教員を配置し、学生の指導にあたっている。 講義に関しては現状で教育指導上の問題はないが、実験実習に関しては、40人を教員1名助手0.5名で指導することになり、十分に目が行き届かないことがあるので、実験助手(ティーチングアシスタント)の採用を検討している。
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